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校長室より

こころ構え

 

新学期が始まって1ヶ月が経ちました。新生徒会長も決まり、生徒会執行部は7月の学園祭に向けて動き出しています。生徒の皆さんは生徒目標《四つの島前》の達成を目指して、充実した毎日を送っていると思います。県外生徒・県内本土等からの生徒の皆さんは、寮生活にも慣れた頃ではないでしょうか。寮生活はいろいろな制約があって窮屈かもしれませんが、3年間やり遂げたときに得られるものは大きいと思います。自らを厳しく律することで、メリハリのきいた毎日を送ってください。

生徒昇降口に二つの絵(印刷したもの)が掛けてあります。一つは18世紀を代表するフランスの画家フラゴナールの《読書する娘》で、随分前から飾られているそうです。学校にふさわしい画題ですね。もう一つはダヴィンチの《モナリザの微笑み》です。これは、長い間書道教室の棚の中で眠っていたのを、事務室の小澤さんが見つけられた名画集の一枚です。毎月取り替えられるので楽しみです。本校には油絵など美術作品が少ないので、生徒の皆さんには、もっと本物に触れさせてあげたいと考えています。

 5月17日に校内防災訓練があり、生徒の皆さんは真剣に取り組んでいました。3月11日に起きた東日本大震災の直後だけに、今ほど防災訓練の大切さを痛感させられるときはありません。避難する場合の5つの重要ポイントは、①押さない、②走らない、③しゃべらない、④すばやく動く、⑤よく聞く といわれます。また、「災害が起こったら、どう行動するか」という普段からの防災に対する心構えが大切です。

 東日本大震災で千人を超える死者・行方不明者を出した釜石市では、3千人の小中学生がほとんど無事に避難しました。この地方の古くから津波対策の言い伝え《津波てんでんこ》(津波が来たら、てんでんばらばら、肉親といえども頼りにせず、走れる子どもは逃げろ。そうすることで一家が全滅することを防げという意味)が生きた結果です。釜石市北部の海岸近くの釜石東中学校は、終礼の最中に今回の大地震に見舞われました。生徒たちはすぐに机の下に身を隠し、揺れが収まったとき、生徒たちは教師の指示で一斉に校庭に出て、防災訓練に使っている高台に集まろうとしました。しかし、そこでは危ないと生徒自身が判断し、さらに高い所にある老人施設まで1kmも移動しました。隣接する鵜住居小学校の児童も一緒に避難しました。そのお陰で児童生徒全員が無事でした。 両方の校舎は津波にのみ込まれました。津波は突然やってきます。釜石市の小中学校では、普段から『指示されなくても、早く自分の判断で高台に逃げろ』と指導してきたそうです。今回の小中学生の行動は、いかに普段からの心構えや訓練が大切かということを教えてくれました。

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