グローバルな挑戦

グローバル探究2018 in ロシア その3

本校はSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されて以降、様々な海外諸国との交流をしています。毎年夏には「グローバル探究」として、ロシアやブータンを訪問しています(過去にはエストニアにも)。
今年も4人の生徒が、ロシアのウラジオストクにあるオケアンチャイルドセンター(国が所管する教育センター)を訪問し、プログラムに参加しました。引率の山野が複数回に渡ってお届けします。


ロシア滞在も折り返し地点が過ぎ、残すところ5日間となりました。土日含む毎日がプログラムと、生徒たちは一生懸命頑張っています。

上の写真は、先日のプログラムでロシア人の生徒からインタビューを受けているところです。

「2020年の東京オリンピックについて、あなたはどう思っていますか?」
「ロシアの音楽や文学について、何か知っていることはありますか?」
「ヒトツナギという部活動があると聞いたのですが、何をするのですか?」

日本語であれば応えられる質問も、いざ英語で伝えるとなるとなかなかスムーズにはいきません。また、この場面では単純な語学力だけでなく、オリンピックなど社会で起きている出来事に対して自分がどのように考えているのかや、互いの文化背景についてのどの程度の知識や理解度があるかが、コミュニケーションにおいていかに大切であるかを、私自身も改めて気づかされました。

このように充実した経験をしている一方で、4人の顔には、少し疲れの色も出てきたように思います。数日程度のプログラムであれば高いテンションのままにプログラムはあっという間に終わりを迎えます。ところが、このプログラムは2週間と長く、言葉だけでなく、食事、文化も違う慣れない環境の中で過ごしていくことは、当然ストレスも感じるものです。
予定通りに物事が進まない、ロシア語中心の話になると何をやっているかまったく分からない、食事が口に合わないなど、体力的な疲れとともに、不満や苛立ちが募ることもあります。

もちろんその気持ちも、よく分かります。
島前高校の日々の授業などでも伝えていることですが、先が見えない、難しい状況の時こそ、できないことを嘆くのではなく、自分ができることに目を向けて、その時こそ一歩を踏み出してほしい、周りの力も借りながら、チームで課題に立ち向かって欲しい。

一人ひとりにそれができる強かさやしなやかさがあるのだなと、生徒たちと共に過ごす時間の中で思います。残り5日間、初心を思い出し、もうひと踏ん張りを期待して、一緒に走り切りたい、そんなウラジオストクの朝です。もうひと頑張り!

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