グローバルな挑戦

『まちづくり甲子園 2019』を開催しました 〜後編〜

7月14日(土)・15日(日)と本校主催で「まちづくり甲子園 2019」を開催しました。昨年は、悪天候で中止となり悔しい思いをしましたが、今年度は(途中ぱらぱらと雨は降ったものの)天気は持ちこたえてくれました。

今回は、宮崎県立五ヶ瀬中等教育学校(SGH校)、埼玉県立不動岡高校(SGH校)、愛媛県立宇和島南中等教育学校(SGH校)、岡山県立矢掛高校、山手学院高校、奈良市立一条高校、岡山県立林野高校、鳥取県立鳥取中央育英高校、宮崎県立飯野高校、埼玉県立小川高校、そして本校の9県12校30名が集いました。

また、今回は島根県立大学との協定に基づき、4名の学生さんにプログラムに協力いただきました。島に大学がないことから、こうした大学生の協力は本当にありがたいことです。

今回のテーマは「支え合うつながりをつくる」。
2日目の様子を後編としてお届けします。(前編はこちら)

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2日目は朝から各町村に分かれてフィールドワークです。
西ノ島町で畜産業を営まれている方、知夫村で教育に従事されている方、海士町で観光に携わられている方などにインタビューさせていただきました。生徒たちの質問の鋭さはさることながら、それに正面から向き合い、真摯におこたえいただいた地域の方々に改めて感謝申し上げます。インタビュー内容はすべて追い切れませんでしたので、写真でハイライトをご覧ください。

海士町多井地区の篠原夫妻を訪れたメンバーは海辺を案内してもらいました

知夫村の宮野さんを訪れたメンバーは(なんと!)外でインタビュー!

西ノ島では柴崎さんの牛舎を訪問させていただきました

生徒がフィールドワーク中に、先生方も主体的で対話的で深い学びを

午前中を丸々使ってフィールドワークをし、お弁当を食べた後は最終発表に向けてラストスパート。途中大人チームとの壁打ち企画も用意していましたが、生徒たちの熱量は留まることをしらず、どのチームも利用することなく(笑)、自分たちの力でゴールすることができました。

最後の時間帯は立ち上がる生徒が多数

最終プレゼンには、審査員として島根県教育庁教育魅力化特命官の岩本悠さん(元島前高校魅力化コーディネーター)、海士町人づくり推進特命担当課長の濱中香理さんにお越しいただきました。

参加者全員に問いを投げかける岩本さん

岩本さんから審査の前に、「審査するのはみんながよく知らないこの2人で本当にいいのか? 『最優秀賞』を1チームで決めて本当にいいのか?」と本質的な問いが生徒に投げ掛けられました。生徒たちからは、「インタビューをさせていただいた方々に審査してもらいたい」、「最優秀賞は決めるでいいけど、投票はここにいる全員でしたい」、「コメントが大事なので、結果はともかくコメントがほしい」など様々な意見が寄せられ、最終的には『最優秀賞は決めるが、審査は投票とし、部屋にいる全員が投票する』ということに決まりました。

各チーム熱の入った最終プレゼンでした!

各チーム多様な3名を選んで、それぞれが考える「支え合うつながり」について発表しました。外国人ALTさんと牛飼いさんとホテルの支配人さんを選んだチームは、英会話を教える代わりにホテルの外国人誘致に協力するなど、複数の提案や企画が成り立つことで三者の支え合うつながりができると主張しました。

発表を聞いた全員(NHKの取材クルーも!)が投票しました

すべてのチームの発表が終わり、最優秀賞の発表に。
最優秀賞は上述した様々な提案や企画を打ち出し、三者の支え合うつながりをつくろうと試みたチーム1に授与されました。全体でのふりかえりの時間が少なかったのが少し残念でしたが、次回への課題としたいと思います。

すべて終了し、最後の夕食は全員参加のBBQへ。
BBQでは笑いあり涙ありのふりかえりが続出し、半ば「青年の主張」のような時間となりました。

皆さん、また会いましょう!

翌朝のフェリーの見送りでは、テープを張り、再会を誓いました。
幸いにも天候に恵まれ、大きな怪我や事故もなく無事に終わることができました。引率の先生方、参加してくれた生徒の皆さん、そして協力していただいた地域の皆さんに改めて感謝申し上げます。

ありがとうございました!

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