グローバルな挑戦

グローバル探究2018 in ブータン その2

本校はSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定されて以降、様々な海外諸国との交流をしています。毎年夏には「グローバル探究」として、ロシアやブータンを訪問しています(過去にはエストニアにも)。
今年も4人の生徒が、ブータンの中でも秘境と言われるメラを目指し、「世代別で見る日本とブータンの『家族観』の違い」を探究します。引率の安田が複数回に渡ってお届けします。


今日のメインは移動です。朝の8時にサムドゥプ・ジョンカルを出発し、山道をひたすら上って4時間… 休憩地ワムロンに到着し、昼食を食べました。途中、現地ガイドさんですら見ることが珍しいサイチョウという鳥と、猿の仲間のラングールを見つけました。非常に幸運なことだそうです!
カリンという町では織物訓練校を見学させていただき、目的地であるタシガンに到着です。

タシガンは平均標高1,980mと言われています。
翌朝は、タシガン・ゾンを訪問しました。ゾンは寺院と行政府が一体となった建物で、そこかしこでブータンの人たちがお祈りを捧げる姿を見かけました。私たちもお祈りの仕方を習い、実際に祈ってみました。

タシガンの中心地では、高校生と50代の人をターゲットにアンケートを実施しました。
ブータンの高校生にとって夏休み最終日ということでレポーティングのために登校したり、地方の高校へ帰る準備をしたりと非常に町が賑わっていました。ブータンの高校生はみんな優しく丁寧にアンケートに答えてくれました。チームのメンバーも英語が伝わった嬉しさを実感し、どんどん積極的になっていきました。


タシガンに住む多くの方が「シャショッパ」という言語を話すため、50代の方は英語はもちろんのこと、国語であるゾンカ語も分からない方が多く、ガイドのペマさんやドライバーのキンレイさん、そしてなんと近くにいた高校生を介して(!)アンケートを終えることができました。困っているとたくさんの人が寄ってきて「どうした?」というような感じで声を掛けていただけます。

食事もブータンの食事に挑戦しています! 大皿で何品も来るので、それを自分の皿に盛って食べます。米・ジャガイモ・野菜・鶏肉・豆のスープ・唐辛子料理が中心で、辛い食べ物もありますが、少しずつトライして慣れています。
昼食後には、青年海外協力隊の一員としてタシガンの病院で働いてる井上理絵さんに病院を案内してもらいました。東ブータンの医療の現状や問題点についてたくさんお話を伺っただけでなく、その後夕食にも招待していただき、さらに突っ込んでブータンでの生活実態や青年海外協力隊の仕事についてお話しを伺うことができました。井上さん、いろいろとありがとうございました!

さぁ、明日は標高3,400mのメラ村へ移動となります。
でこぼこの山道を4時間も移動するとのことで、車酔いや高山病が心配ですが、言語も文化も衣装もブータンの他地域とは全く異なるメラ村で、未知のモノ・コトに、そして多くの人に出会えることを楽しみにしています。

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