グローバルな挑戦

海外研修の代替となるグローカル研修を実施しました(3日目)

2月2日(火)〜4日(木)でシンガポール海外研修の代替となる島前地域でのグローカル研修を実施しています。

新型コロナウイルス感染症により中止となってしまったシンガポール海外研修。生徒の中にはシンガポールでの研修に惹かれて入学した生徒もいるくらい、本校にとっては非常に大きな行事です。また、地域課題解決型探究学習の発表もこのシンガポール海外研修に合わせてスケジュールが組まれており、生徒にとっても教員にとっても非常に残念な結果となってしまいました。

年度当初には国内他地域への研修旅行等も粘り強く検討していましたが、緊急事態宣言が出るなど不安定な情勢が続き、最終的にはまだ新型コロナウイルス感染症が出ていない地元・隠岐島前地域での実施となりました。残念ながらシンガポールに行くことはできませんでしたが、「島前でやるとなったことに意味があるはず」を合言葉に、2年部の教員・コーディネーターチームが一丸となって準備を進めてきました。

今日は3日目の様子をお伝えします。

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3日目は隠岐島前地域にどっぷりと浸るローカルを探究する1日です。
昨日の英語プレゼンテーションのグローバルからローカルへ視点を移すことでグローカルな越境を体験する試みです。2年生は宿泊地である西ノ島町A・B、海士町A・B、知夫村の4班に分かれて様々な体験をします。

ところがこの日はあいにくの悪天候で内航船が欠航…。前日からの予報通りとなってしまいました。生徒たちは前日から教員チームが準備をしたたて船(チャーター船)に乗って隣の島へ。

知夫村チームは、島根県の無形文化財である「隠岐島前神楽」を体験させていただきました。実際に現在も島で神楽に取り組んでいる生徒を中心に隠岐島前神楽知夫同好会の協力を得てプログラムがつくられました。生徒たちの多くは神楽を目にしたことはあっても、実際に自分たちが神楽をやってみることは初めて。午前午後と練習に励み、最後には5分程度の神楽を発表する機会をいただきました。生徒の中には石見神楽の舞手もおり、非常に充実した時間となりました。


西ノ島では午前中にイカ割体験が展開されました。1年生夢探究でもお世話になった食生活改善推協議会さんにイカ割のレクチャーをしていただきました。割ったイカは乾燥機に入れて一夜干しにしました(後日学校に届くようです)。

午後はA班・B班で分かれ、A班はCAFE TAKUHIで事前に考えた季節の食材での創作料理を一緒につくらせていただきました。この日は(冬に島で大量に出回る)白菜をつかった「ロール白菜」、さつまいものタルト、よもぎの蒸しパンをつくりました。さつまいもタルトは宿舎まで持ち帰り、皆んなで楽しみました。
B班は、イカ割に続き、魚捌きです。西ノ島で獲れたマルゴという魚を捌かせていただきました。釣りで獲れる魚は捌いたことがあっても、大きな魚になるとまた手応えも違います。貴重な体験をさせていただきました。こちらもカマを塩焼きにしたり、あら汁をつくったりと大満足。


海士町では午前中A班・B班で分かれ、A班がふくぎ茶を生産しているさくらの家に、B班は「島のほけんしつ」にお邪魔させていただきました。島のほけんしつではハーブティーやハンドクリームなどをつくりながら、心と身体のケアについてもお話しを伺う機会をいただきました。
午後は、A・B班協働でふくぎ茶を用いたスイーツを高校の調理室でつくり、宿舎に持ち帰りました。


宿舎に戻った生徒たちは、ふりかえりと健康観察をして3日目も無事に終了です。
いよいよ、明日は最終日、どんなふりかえりになるのか楽しみです。

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