インタビュー特集

挑戦する努力を惜しまなければ必ず結果は出る(卒業生インタビュー)

本校には卒業生会として「家督会(あとどかい)」がありますが、昨年度に立ち上がった若手卒業生による「家督会青年部」が、今年度になってから様々な卒業生の声を集めるべく「あとどノート」をスタートしています。

本校が魅力化に取り組み始めてから11年目になりますが、卒業生たちが在学中にどのようなことを考えていたのか、いま改めて何を感じているのか、ぜひご一読いただければ幸いです。

下記の記事は、「あとどノート」の中に記載されている海士町・崎育ちの木村美咲(旧姓:伊藤美咲)さんの寄稿になります。ぜひ島の方々にも読んでもらいたいです。

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はじめまして。木村美咲と申します。旧姓は伊藤です。

私は島生まれではなくIターンの人間です。私が小学校6年生の秋に海士町に移住しました。移住きっかけは父の「漁師になる!」発言。普通のサラリーマンだった父が漁師になるなんて母もよくオッケーしたなと今なら思います(笑)。当時の私は何も考えちゃいないので島に対してなんの抵抗もなかったし新鮮な田舎生活を満喫していました。

そんな私が島で生活していたのはたったの6年間ですがここでの生活は本当に濃いものでした。特に高校では色々な事をさせてもらいました。

勉強嫌いで成績は全く良く無かったけど1ヶ月の語学留学や英語・韓国語のスピーチコンテストに挑戦させてもらいましたし、「なんとなーくやってみたいな」で参加したヒトツナギは特に良い経験になりました。ヒトツナギに関しては私よりも深く語ってくれる人が沢山いると思うのでここでは書きません(笑)

とにかくこの島はやりたいと発言すればやらせてくれる懐の深さがあります! この島で生活したからこそ何でも挑戦する心が身につきました。

高校卒業後は幼い頃から夢だったドルフィントレーナーになる為に専門学校に行かせてもらい、東京の水族館でドルフィントレーナーとして就職する事が出来ました! 周りからは「狭き門だから就職するのは難しい」「給料も少ないし本当に好きじゃないと出来ない仕事だ」と散々言われました。

でも、挑戦する努力を惜しまなければ必ず結果は出ます。

実際に働くと想像通り厳しい業界で仕事中悔しくてよく泣いてました(笑) でも毎日最高にハッピーでやりがいがありました!!! 動物たちとガチッと心が繋がった時の感覚はトレーナーじゃないと体験出来ない最高の瞬間です。

結婚を機に5年間のドルフィントレーナー生活は終わりましたが結婚相手は島の同級生。
いつかは島に戻るのでそれまでに少しでも成長してまた何かに挑戦出来ればと思います。

伊藤美咲(1994年3月生まれ 大阪生まれ海士町・崎育ち)

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