日々の実践

1年生「地域生活学 ✕ 夢探究Ⅰ」でフィールドワークを実施しました

1年生「地域生活学 ✕ 夢探究I」の授業でフィールドワークを実施しました。
この授業では、地域への理解を深めること、自分自身の興味関心を広げることを目的に、2学期は地域の方々をゲストにお招きしてお話しを伺う「ゲストトーク」を実施しています。今回は学年全員で海士町の豊田港を訪ね、漁師として働く山下照夫さん、中村和夫さんにインタビューさせていただきました。(山下さんは、1年生の島親さんでもあります)

2コマ連続の授業で設定された今回のフィールドワーク。まずは到着後に山下さんの船の前で現在の漁のことや、漁師としての仕事の概況などをお話しいただきました。実際の船を目の前に臨場感溢れる説明は、やはりフィールドワークの重要さを感じることができました。

漁港前で概況説明。すでにこの時から生徒たちの質問が止まらない状態に…

その後、豊田地区の公民館に移動し、事前に生徒たちから寄せられた問いを中心に福庭先生とコーディネーターの山野さんとお二人のトークセッションをさせていただきました。「船酔いはしないのですか?」という純粋な興味から出る問いから、「弟子の中村さんから見て、師匠である山下さんの最もすごいところはどういうところですか?」というお二人の関係性の話まで、様々な質問に真摯にお応えいただきました。

生徒たちからは、「漁師としてのやりがいは何ですか?」、「なぜ前職から漁師という厳しい道を選ばれたのですか?」、「なぜお弟子さんとして中村さんを受け入れることにしたのですか?」など様々な問いとともに、「島は閉鎖的だと思っていたが、今日の話しを聞いてみると他の地域に先駆けてよそから漁師見習いを募集し、開放的であると知って驚いた」などの感想が寄せられました。

公民館でたくさんの質問にお応えいただきました

大漁だったときに一晩中イカを箱に詰め、気づくと夜が明けていたというお話しや、数時間眠って再び海に戻るお話しなど、あの場でしか聞けないお話しがたくさんありました。生徒たちは漁師のやりがいや想いに触れると同時に厳しさや過酷さを知る機会にもなったのではないでしょうか。

漁師のお二人からは、「人と同じことをやっていても仕方ない。言われたことはしっかりやりつつ、自分で考えて人と違うことに挑戦しないといけない」、「どの道を選択しても必ず失敗する。だから思い切って挑戦することが必要」など、今後の高校生活や人生にも活かせそうなお言葉をいただきました。

山下さん、中村さん、ありがとうございました。
生徒たちが今後漁のお手伝いでお邪魔させていただくかと思います。何卒よろしくお願いいたします!

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