日々の実践

5月26日(水)化学×世界史を探究的に学ぶ(2年生で教科横断の授業を実施しました)

教科の授業を探究的に学ぶ授業の実践として、今回の授業では、「アルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)、鉄(Fe)の中で、単体として利用できるようになった時期が早い順番に並び替えてみると、どんな順番になる?」という問いに対して、個人で仮説と根拠を立て、それぞれの仮説を持ち寄って、チームで協働しながら答えを出すことに挑戦しました。

 

その際に化学の授業で学んだイオン化傾向の知識に加えて、世界史の資料集なども活用して歴史的な事実を読み解きながら、各チームで考察を進めていきました。

 

「電気がたくさん使えるようになったのは最近だから、アルミニウムは5番目」

「金はツタンカーメンで使われていたので、銅が使われていた弥生時代より古いはず」

「青銅器は古代から使われていたのではないか」

「銅は、単体として取り出せるようになったのは最近だと思う」

 

各チームの生徒同士で活発な意見交換が行われ、チームでの対話を通じて、それぞれが立てた仮説を見直すとともに、なぜその仮説が正しいと言えるのか、という根拠について考えを深めていきました。

最後は全体発表に対して、化学の視点から吉岡先生、世界史の視点から清山先生より、それぞれコメントと解説が行われました。

(解説する吉岡先生と清山先生)

 

また今回の授業は公開授業として行われ、授業担当の先生以外も多数見学し、自分の担当の授業で実践するとしたらどんな取り組みができそうか、授業後の職員室でも活発に意見交換が行われている様子が印象的でした。

 

問いを立てる、仮説を立て検証する、チームで協働するなど、探究学習のエッセンスを各教科でどのように実践していくか、各教科の学びがつながることで、生徒たちがいかに学びのおもしろさを見出し、自分の成長につなげていけるか、引き続き探究していきたいと思います。

 

吉岡先生、清山先生、生徒のみなさん、お疲れさまでした。

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