校長室より

離任にあたって(ご挨拶及びお礼)

今、平成30年度第3学期終業式を行い、その後13名の教職員と共に離任式を終えました。

さて、私こと この度の人事異動で島根県教育庁教育指導課長を拝命することとなりました。平成23年度から4年間勤務(平成23年度は公益財団法人ふるさとしまね定住財団での派遣勤務)していた部署であるため概ね業務がわかっており、たしかに大任ではあるものの、少なからず本校に関わり続けることができそうで、その点は嬉しく期待もしております。微力なが ら、島前地域の教育魅力化及び島前高校の更なる発展を支援していく所存です。

思い返せば、2年前の4月に勤務地として初めてこの地に渡り、校長としての第1歩を踏み 出しました。右も左もわからぬまま、また「魅力化」という言葉に疑念を抱きつつも、偉大なる歴代校長の意志を受け継ぐべく、「観察・検認」に努めた1年間を経て、平成30年度は自身の学校経営方針を色濃く打ち出し「挑戦」と「探究」に精力を注いだつもりです。プロジェクト推進や教育のプロと交流のプロの融合を企図した校内組織の改編、第3期魅力化構想策定、隠岐島前教育魅力化コンソーシアムの構築、そして何よりも生徒の学びと育ちを指導・支援し ていく学校であるための教職員との意志共有については、もう1年あれば思いが結実できるかもしれないと考える一方で、地域出身の井筒秀明新校長になら「地域に愛され期待される学校」づくりを一層推進いただけるはずとの期待をもってバトンをお渡ししたいと思っています。

顧みますと、「生徒のために」と熱意をもって生徒を見続けてくれる教職員、教員にはない発想とスキルを持つ魅力化コーディネーターや隠岐國学習センタースタッフ、また三町村の役場の方や保護者の方々、そして島親さんをはじめとする地域の方々に支えられた2年間だったと実感しています。また、主体的に学習活動や部活動、寮生活に挑み、地域行事等にも積極的に 関わることで、確かな学びと育ちを見せてくれる生徒たちの姿を見るにつけ、微笑ましく、嬉しく、また誇らしく感じることのできたこの2年間でした。

終わりになりますが、「成功事例ではなく挑戦事例」との言葉が示すとおり、まだまだ伸びる余地の多い島前高校です。勤務先は変わりますが、これからも島前高校の更なる「SINKA」を見続けていきたいと思っています。地域の皆様、保護者の皆様、また親愛と熱情をもって本校教育を支援いただいている様々な関係の皆様におかれましては、引き続いてのご協力とご支援をお願い申し上げ、離任にあたってのご挨拶といたします。

2年という短い間ではありましたが、本当にありがとうございました。

平成31年3月22日 校長 多々納雄二

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