校長室より

臨時休業の延長に係る学校の対応について(保護者の皆様へ)

臨時休業延長に係る学校の対応について、井筒校長より保護者の皆様へのメッセージを下記の通り掲載いたします。ご一読いただければ幸いです。

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平素より本校の教育活動にご理解・ご協力を賜り深く感謝申し上げます。

さて、県内一斉臨時休業期間の延長について、5月5日、島根県教育委員会より、「県内の感染状況が未だ収束したとは言えないことから、生徒を感染から守るため、臨時休業を5月31日まで延長する」との通知がありました。また、「学びの環境づくり」を進めるための教科指導を中心とした登校日について、5月18日以降、学校の状況に応じて計画するように指示がありました。

本校においては、5月7日・8日を分散登校日とし、また、11日以降も2・3年生に向けた遠隔補習やオンライン配信を続けていきます。18日以降の登校日については、近々、本校ウェブサイトに掲載し、お知らせいたします。年度当初から島外の自宅で待機をしていた生徒、そして保護者の皆様には、予定が変更になる中でなかなか受け入れが実行に移せず申し訳ありませんでした。5月14日からの宿泊施設での健康観察期間を経て、入寮できるよう対応していきますので、ご理解ください。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大はまだまだ予断を許さない状況にあります。3年生の保護者の方は、何より進路実現にむけた取り組みを心配しておられることと思います。社会では、学校9月入学についての是非が話題になったりもしていますが、錯綜した情報に振り回されず、今自分にできることに焦点をあてて取り組んでいくことこそ大切な時期であると考えます。学校も必要な情報をできるだけ迅速にお届けできるよう心がけていきます。1年生が高校生活に適応することも学校にとって大切なことです。特に、島外から入学し、親元を離れて寮生活を送る1年生は不安や悩みも多いはずですし、保護者の方も同様だと思います。学年部に関わらず全教職員が支援できる体制の中で、生徒たちの安定した学校生活につなげていきたいと考えています。2年生は、昨年一年間の経験を今年はしっかりと発揮しようと意気込んでいたはずです。この一年、学校活動における計画の変更が多くなると思われますが、2年生の存在は学校の推進力になっていきますので、われわれ教職員とも一緒になって学校を支えてもらいたいと期待しています。

本校の特徴である探究的な学習において、生徒たちは他者とのつながり、リアルな関わり合いの中にこそ価値があることを実感してきています。今回、ホテルや寮で健康観察期間を過ごした島外生から、ホテルのスタッフの方や寮の炊事員さんに向けた感謝のメッセージが届けられました。その思いと思いを言葉や行動に繋げる実行力に島前高生の底力を感じるとともに、本校を志願して入学してきてくれた生徒たち、その気持ちに応えたいという思いをわれわれ教職員も新たにしています。

三年間、部活動に打ち込んできた生徒たちには、高校最後の試合、県総体に臨んでほしいと思ってきました。保護者の方の強い思いも感じながら、われわれ教職員も同じ思いでした。この状況下、誰しもが仕方のない判断だと分かっていても、無念な気持ちは当事者である生徒たちにしか分かりません。われわれ大人は、その無念な気持ちに共感することしかできません。しかし、一人ひとりが人間的に大きく成長する契機になることだけは間違いのないことです。

先々の見通しが持ちにくい状況にはありますが、学校も保護者の皆様と連携してお子様の不安や悩みに寄り添っていきたいと考えています。不明なこと等ありましたら遠慮なく学校の方までお問い合わせください。

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