学校の特色

特色ある教育プログラム

高校3年間で皆さんにつけてもらいたい力

本校での学びや様々な活動を通じて、生徒の皆さんに3年間で身につけてもらいたい力は次の通りです。教職員・コーディネーターはこれらが達成できるよう生徒の学びにの伴走し、学ぶ環境づくりに貢献します。

キャリア教育全体計画

キャリア教育の全体目標

グローカル人財=国際的な視野を持ち、地域社会に貢献できる人財 (地域社会に貢献する夢や目標と、社会人として自立・自律に必要な資質・能力を兼ね揃えた、他に代わることのできない人財)

第1学年
育成したい資質・能力教員目標生徒目標
学ぶ姿勢 高校で学ぶことの価値や高校生活の意義について多様な生徒集団の中で考える場を設定する。 自らの高校における「学び」の価値や意義について、一緒に学ぶ仲間に説明することができる。
課題発見解決力 学校での活動やアクティブラーニング型授業を通して、課題を見出し、解決するために仲間と協働する場を設定する。 夢探究(総合的学習の時間)を通して、様々な課題について、自らが問題点を見出し、仲間と協働して解決を目指すことができる。
多文化協働力 島留学の生徒と島前三町村出身の生徒という対比だけでなく、島留学内の生徒同士、島前三町村出身の生徒同士の間の価値の違いや生き方の違いについても知る場を設定する。 多様な人が集う学校で、互いの課題、あるいは共通の課題解決のために、お互いが折り合いをつけること(『三方よし』)が大切である、という価値を身につけることができる。
地域起業家精神 地域における様々な産業分野で活躍する方たちとの交流の場を設定する。 地域でどのような取り組みがなされているのか、どのような人がいるのか、ということについて生徒間で情報を共有することができる。
夢・志 自分が将来生きるであろう地域社会をイメージし、その中で、自分がどのような役割を担うことができるのか、このことを個人、そして集団として探究する場を設定する。 自分の将来像について、いくつかの可能性を見出すことができる。
評価の方法と時期1月に学年部教員・進路部教員と当該学年生徒への評価アンケートを実施する
第2学年
育成したい資質・能力教員目標生徒目標
学ぶ姿勢 第1学年で身につけた協働学習の考え方と姿勢を基盤とし、生徒が主体的に取り組む学習の質的な向上を目指し、各教科科目において、探究的な活動を推進する場を設定する。 物事を深く掘り下げて、探究的に学ぶことができる。
課題発見解決力 アクティブラーニング型授業において、課題を生徒自らが創り出す「課題創造」の場を設定する。 振り返りやFeedbackを重視したPDCFAを自らが主体的に動かし、 回すことで、新たな課題を見出し、それを解決する方策を立て、解決に向けて取り組むことができる。
多文化協働力 一人一人のかけがえのない魅力を互いに引き出し合うとともに、その能力を補完し合い、集団として活動することの価値を見出せる学びの場を設定する。 仲間の良さを見出すことができる。互いの凸凹を補完しあう協働性を発揮することができる。
地域起業家精神 地域での産業や生活のあり方を知った上で、その地域において、自分と自分の仲間集団で何ができるのかを考え、実践できる場を設定する。 地域において自分にできることが何かを他者に伝え、具体的に実践することができる。
夢・志 自分の夢や志を実現するために、何が必要なのか、何を今後探究していくことが大事なのか、について、個人として考え、多様な生徒集団として議論できる場を設定する。 高校最後の1年間を前にして、自分の進むべき方向を見出すことができる。自らが主体的に進路実現のための、さまざまな選択をすることができる。
評価の方法と時期1月に学年部教員・進路部教員と当該学年生徒への評価アンケートを実施する
第3学年
育成したい資質・能力教員目標生徒目標
学ぶ姿勢 協働性においても個別性においても、生徒が主体的に取り組むことを前提とした学習の場を設定し、生徒たちの主体的な学習を見守ることができるようにする。 生徒は自らの課題意識、問題意識を前提として、個別・協働の両面において、自らが主体的に学ぶことができる。
課題発見解決力 地域社会、さらには国際社会における課題を生徒自らが見出し、その課題解決に向けて、生徒自身が何をしなくてはいけないのかを主体的に考えられるようにする。 高校を卒業してからの自分の生き方と社会への貢献について、地域社会・国際社会の課題と関連づけて、他者に説明できる。
多文化協働力 学校、地域の多文化協働から、国際社会における多文化協働への意識を広げ、生徒自身が物事を『三方よし』で考えていけるようにする。 高校を卒業してからの自分の生き方と社会への貢献について、地域のみならず地球規模での多文化協働と関連づけて、他者に説明できる。
地域起業家精神 これからの地域社会、国際社会におけるイノベーションについて、生徒自身が考えていけるようにする。 高校を卒業してからの自分の生き方と社会への貢献について、イノベーションと関連づけて、他者に説明できる。
夢・志 高校卒業後の進路実現に向けて、生徒が主体的に取り組めるようにする。 高校卒業の進路が、自分にとって大事な一歩という価値のあるものにする。
評価の方法と時期12月に学年部教員・進路部教員と当該学年生徒への評価アンケートを実施する

地域資源や地域課題を教材にした学習と行動

本校ならではのPBL

  • PBL

    Place-Baced Learning
    (地域資源を活用した学び)

  • PBL

    Problem-Based Learning
    (地域課題解決型学習)

  • PBL

    Project-Based Learning
    (プロジェクト学習)

1年次から総合的な学習の時間(夢探究)や学校設定科目(地域生活学)などを通じて、地域資源や地域課題を土台にした学びを展開しています。様々な場面において「気づく→考える→話し合う→実践する・巻き込む→振り返る」のプロセスを大切にし、学習と行動の相乗効果を目指しています。

学習プロセス

地域で学びながらグローバルにも挑戦できる教育プログラム

  • 教室の中だけでなく実際に現場に出向き、頭も身体も使って学ぶ。島まるごと学校。

  • ブータンを訪問し、街頭で突撃アンケート。外国で一歩踏み出す勇気がこれからの宝。

  • 探究活動の成果を中間報告。チームには外国人留学生も。お互いの役割を活かし合う。

  • 稲刈りのお手伝い。多世代と交流することでふだん気づくことのない気づきを得る。

  • ロシアで浴衣や民謡で文化交流。外国に出ることで地域の本当の魅力を知る。


2年次には海外研修として、島前と同じく「島」であるシンガポールに全員が行きます。また、長期休暇を利用して、ブータンやロシアなどで探究する機会も設けられており、地域で学びながらグローバルにも挑戦できる教育プログラムが豊富にあります。
この他、東芝国際財団のTYCAプログラム(東京)や、隠岐國学習センターでの英会話 プログラムなど、意志があれば、様々な形でグローバルに学ぶプログラムが展開されています。
同時に、これまで多数の外国人(マレーシア、グリーンランド、コスタリカなど)を受け入れており、多文化協働的に寮生活を送ることもできます。個人の短期留学や海外での学びを町が支援する制度も充実しています。