グローバルな挑戦2025年9月18日 (木)
令和七年度グローバル(ブータン)探究レポート ~第二弾~
グローバル探究(ブータン)の様子を引率教員・永田がお届けするレポート第二弾です。7月30日から8月1日までの3日間、生徒たちはチュカ・ゲドゥ・パクシカの3校に分かれ、それぞれスクールライフを体験しました。各校には引率者が同行しましたが、学校内では現地のバディとともに授業や寮生活など、すべての活動に参加しました。言語の壁や価値観の違いといった困難の中で、生徒たちは何を学んだのでしょうか。以下に生徒たちの感想をまとめましたので、ぜひご覧ください。
・ゲドゥ
「Gedu Higher Secondary Schoolで学校体験とホームステイをしました。ホームステイではホストシスターズがブータンの歌や遊びを教えてくれ、異国の暮らしを肌で感じることができました。授業では文化交流の時間に皆で折り紙をし、完成した瞬間の笑顔が忘れられません。言葉の壁を越え、紙一枚から生まれる喜びを分かち合えたことが、何より心に残っています。」

・チュカ
「誰もがあたたかくて、よく褒めてくれるなと感じた。「ありがとう」や「大好き」という言葉が日常にあってお互いが恥ずかしがらずに言えることの良さを感じつつ、これが幸福感にもつながるのだろうなと思った。自分の調べた教育という視点では、大国に負けないようなシビアな制度が取られていたが、やはり成長途中に感じた。一方生徒自身は自分の未来のために必死に頑張っているようでとても誠実だった。日本よりは明らかに衛生環境も悪く、インフラも整ってはいなかったが住民はそれに対応してたくましく生きていて適応能力が凄まじいなと思った。
一番印象的だったのは、宗教があることが当たり前なこと。ブータンの友達には絶対に「あなたは何教なの?」と聞かれた。それに対して「特にないかな」と、日本は多神教だがあまり信仰している人はいないと伝えるととても驚かれた。食事の前など何回もお経を読みお祈りする様子を見ていると、これが国民性を作って心を統一しているのかなと感じた。すべてが新鮮で楽しく濃い旅でした。」
「チュカセントラルスクールでの滞在は、私にとって大きな学びと気づきの連続でした。学校の食事は辛さが強く、最初は驚きました。しかし、友達に「だんだん慣れるよ!沢山食べて挑戦してみて!」と言われました。確かに、滞在の終わりには不思議と慣れて美味しく食べられるようになりました。また、宗教上の理由から右手で食事をする文化にも挑戦しました。慣れない動作に最初は苦戦しましたが、友人にコツを教えてもらいながら食べる中で、文化を尊重する姿勢の大切さを学びました。
授業では、ブータンの生徒たちが真剣に勉強に向き合っている姿が印象に残りました。私は興味のないことや、理由が分からないものはしたくない節があります。しかし、ブータンの生徒達が勉強に前向きな姿勢を見てもっと学ぶことに前向きでありたいと強く思いました。英語での会話は簡単ではなく、言葉の壁を感じることも多くありました。しかし、それ以上に大切なのは「伝えたい」という気持ちと「何事も楽しむ」という心だと学びました。完璧に言えなくても、一生懸命に伝えようとする姿勢は必ず相手に届き、互いの心をつなぐのだと思います。この経験を通じて、文化の違いを知ることの楽しさや、学ぶ姿勢の大切さを改めて実感しました。今回の滞在で得た学びをこれからの学校生活や日々の人との関わりの中に活かしていきたいです。」

・パクシカ
「パクシカではパクシカセントラルスクールにおいて学校、寮体験をしました。パクシカでの3日間を通して一番心に残ったのは人々のやさしさ、あたたかさです。現地の先生、高校生はいつでも私のことを気にかけて声をかけてくださり、また、困ってる時には何でも手伝ってくれました。みんないつも笑顔で挨拶もしてくれました。行く前までは日本の人々はとても優しいと思っていましたが、ブータンに行ってそれ以上のものを感じ、衛生環境やインフラが発展していないにもかかわらず、幸福度指数が高いことに納得しました!」

各校、お別れの際には色紙や折り紙、手作りのしおりなどをプレゼントし、別れを惜しみました。生徒たちの振り返りからも分かるように、ブータンの生徒の謙虚さやおもてなしの精神は見習うべきものでした。
私が一番驚いたのは、ブータンの生徒のホスピタリティです。彼らは常に私たちをゲストとして温かく迎えてくれました。お世話になっている生徒たちを夕食に誘った際も、奢ることを頑なに断られました。理由を尋ねると、「あなた方をゲストとして扱うのが私たちの務めです。私たちの国がゲストを迎える機会は滅多にありません。だからこそ、一生に一度のこの機会におもてなしできることは誇りなのです。ご馳走になることはできません。」と教えてくれました。その背景には、ブッダの教えや昨年亡くなられた母の教えがあるとのことでした。
謙虚であり続け、人のために生きるという母の教えを貫き通す17歳の少年の姿からは、多くを学びました。この経験は、自分自身の生き方を見つめ直す大きなきっかけとなりました。

<これまでのレポート>
ブータン探究レポート 第一弾
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