日々の実践

地歴公民科×家庭科×商業科の教科横断型授業を行いました

10月27日(金)に授業共創プロジェクトの取り組みとして、「消費者問題」を学習内容に、地歴公民科の飯野先生、家庭科の曽田先生、商業科の名目良先生による教科横断型授業を、3年生を対象に実施しました。
※授業共創プロジェクト…探究的な学びを教育課程の中心に据え、教科横断的な学習の展開を、全教職員で共創することを目標とするプロジェクト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

本時の目標は、「消費者問題について、消費者や事業者双方の視点を持って、対応できる力を身につける」でした。従来の政治経済の授業では、消費者中心で授業を行われるケースが多かったですが、供給側の事業者の視点も取り入れ、それを踏まえて生徒たちが消費行動を行う、あるいは消費者問題に対応してほしいとの授業担当者の思いで、この授業が展開されました。授業では、契約に関するクイズを行って契約とは何かを考えることから始まりました。そして、ロールプレイングを通して、契約に関するトラブルを回避する方法を考えました。これらの内容については、家庭科においても同様な内容があり、家庭科の視点も踏まえて授業を展開しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

生徒たちからは、「このトラブルは自分も経験した」「この落とし穴ワードには気をつけよう」「トラブル回避には自分自身が注意をはらうことが大切だ」など声があがり、消費者問題をより身近に感じながら考えることができたと思います。その後、消費者問題がいつ頃から増えたのかを考えた上で、消費者主権の確保と企業側の視点について商業科の教員に授業をしてもらいました。そして、消費者権利の内容をまとめ、最後に消費者権利を守るために自分ができることは何かを生徒に考えてもらいました。生徒からは、「ネットで購入した者は自分の目で確認する必要がある」「事業者側の意図を消費者も読み取る努力が必要」「トラブルにあった時は一人で悩まず、相談することが大切」などのコメントがあり、今回の授業で消費者としての自覚が高まったのではないかと想定されます。

今回は各教科の視点に応じた授業が展開され、生徒たちも楽しみながら取り組みつつ、多様なモノの見方ができるようになったと思います。
今後も教科横断的な授業に取り組み、教員・生徒が共に学び、高め合えるような授業を作っていきたいです。

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