日々の実践

教科横断型授業に踏み込んでいます!【JKP】

 本校では授業共創プロジェクト(以下JKP)の取り組みとして、教科の枠を超えて授業をする教科横断型授業に取り組んできました。3月には4回、教科横断型授業に挑戦しました。その取り組み内容を授業者からコメント頂きました。

 

①理科探究×論理国語 「地球温暖化と桜ソング」


今世界では地球温暖化が起きています。日本では3月と4月の間で年度が変わる節目になっています。また、春を代表する桜にちなんだ曲が毎年のようにリリースされています。ここである問いが生まれます。『地球温暖化によって開花日が早まり、日本人の桜の捉え方が出会い(4月)から別れ(3月)に変化しているのでは?』各年代、地方の桜ソングをリサーチし、歌詞から出会い、別れの判断をしてそのデータベースをもとに仮説を検証しました。

 

②理科探究×英語 「科学論文を読み解こう」

2022年のNature Neuroscience誌に掲載された、「高齢者の記憶を保護・増強する技術の開発」に関する論文を読み解きました。論文中の実験結果に関する記述を8つのパートに分け、それぞれ3人程度のグループで関連する図・表を分析しながら内容を翻訳し、要点を箇条書きにまとめました。この活動により、科学論文は「専門用語の理解」と、論点の根拠となる「データや図・表」の理解が鍵である事を体験を通して学びました。

③生活と福祉×保健体育 「ボディメカニクスを意識した介護」

 体を動かすことのプロフェッショナルは体育の先生!家庭科の科目の生活と福祉と体育の先生がコラボして、よりよい介護をするための技術を学びました。介護をする際に、体がどのように動いているのかを意識し、より少ない力で人を動かすことができれば、体への負担がぐっと減ります。今回は、レスリングの動きの中にあるボディメカニクスについて学んだうえで、介護の動きにどのように生かすのかを考えます!

 

④歴史総合×英語 「歴史から見た日本の英語教育」

日本人は英語をいつから学ぶようになったのか、それはなぜか?当時の日本人にとって英語ってどういうものなのか?戦時中は英語は使われていたのか?今英語を学んでいる高校生たちは、どうして英語を学んでいるのか?そういった疑問をみんなで解消しながら、意欲的に英語を学べる生徒を増やしたい!そんな気持ちで授業を作ってみました。

どの授業も普段の授業とは違う雰囲気が教室を漂い、生徒も楽しく学習に取り組んでいました。

来年度も裾野を広げて、生徒の学習意欲の向上を目的に全教員で教科横断型授業へ取り組んでいきます。

 

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