グローバルな挑戦

2年生研修旅行最終日の様子をお伝えします。

日本に帰国してから初めての朝を迎えました。美保館の前には島前を思い出すような綺麗な海が見えました。朝食も納豆、お漬物、しじみのお味噌汁、味醂干し…と和食の優しい味に落ち着くとともに、日本に帰って来たことを改めて実感しました。朝から釣りに行く人や美保神社の巫女さんの奉納を見に行く人もいました。

その後、全員でこの研修旅行全体の振り返りをしました。まず、アンケートに1人ずつ回答しました。目的に対しての達成度、研修内容の満足度、その理由、来年度へ繋げるための意見や要望をClassiで入力しました。アンケートの結果は全体的に概ね良好で、約8割以上の生徒が満足している結果となりました。また、ポートフォリオで研修旅行で得た新たな気づき、この学びをどう活かすのかを入力し、自分の学びの記録をつけました。最後に、新たな気づきについてグループでディスカッションをしました。

ポートフォリオの内容の一部をご覧ください。(文面は生徒が書いたものそのままです。)
○新たな気づきについて
・思っていたより日本語が通じる。
・親孝行の精神
・映像技術が高い。
・ご飯を残す人が多い。
・韓国は学歴社会。塾を4つも掛け持ちしている人もいる。教育にかなりのお金をかける。
・韓国の方が信号がわかりやすい。
・韓国はキャッシュレス化が進んでいる。屋台でも。
・国同士で共通の趣味があるのは嬉しい。
・ある事象に対して思い描くものや、表すジェスチャーは一緒だから言葉が通じなくてもわかる。
・韓国人は愛情深い(交流した日からずっと連絡をくれて、言葉をかけてくれる)
・韓国は男女共学の学校が少ない。
・言語は完璧に話そうとするよりも、どうにかして伝えるようにする工夫と気持ちが大切。分からないから沈黙はダメ。
・交流校の生徒は盛り上げてくれるし、はなしがしやすい雰囲気を作ってくれるけど、私たちは恥ずかしいのも間違えを恐れるのもあって、ノリが悪いのでもっと積極的に行ったほうがよい。

○研修旅行での学びを今後どう活かすか?
・どこか新しいところに行く時には、その場所について事前に調べておいたほうがよい。
・韓国のフードロスは深刻であるため、調べたい。
・下手な英語でも伝わったりするから、恥ずかしがったり怖がらずに積極的に英語を使っていきたい。
・もっといろんな国に行って文化に触れたい。
・幼い頃から自国の文化に触れる機会を作っておくのは大切。次世代への文化の継承という面で見ると、韓国は日本より優れていると感じた。話を聞くと、キムチを幼稚園でも高校でも作って食べる文化があった。
・自分の目で実際に見てみることはとても大切。オンラインなどでは学ぶことのできない五感からの気づきがある。そのため、今後もできるだけ、直接その場に行くようにしたい。
・今の自分には何かに対しての力の入れ方や積極性が足りないと感じた。
・ホストファミリーに韓国語を勉強しなさいよと言われたので、次に会う時には韓国語で話せるようにしたい。そして、日本のことをもっと知って、話せるようにしたい。
・韓国では優しく接してくれる人がたくさんいたから、日本に外国からの観光客が来た時には親切に対応したい。
・高校生との対話で得た夢探究のフィードバックで疑問が湧いたので、そこからさらなる探究に繋げていきたい。
・拙い英語であっても、高校生は一生懸命聞いてくれて、すごく嬉しかった。夢探究の質問の答えを事前に準備して英語で書いててくれてありがたかった。

振り返りが終わると、美保館周辺を散策しました。それからバスで境港に移動し、昼食をとってフェリーを待ちました。
この研修旅行でお世話になった担当者の熊谷さん、帯同看護師の勝部さん、添乗員の杖田さん(写真左から)には丁寧できめ細やかなサポートをしていただき、充実した研修旅行となりました。ありがとうございました。最後まで見送ってくださいました。

無事に研修旅行の全行程を終えて、島前に帰って来ました。生徒たちはかなり体は疲れていると思いますが、最後まで頑張りました。たくさんのお土産と土産話をかかえ、解散しました。生徒にとっても教員にとっても非常に学びの多い研修旅行になったと思います。生徒の皆さんはゆっくり休んで英気を養ってください。

ご協力いただきました関係者の皆様、保護者の皆様、本当にありがとうございました。皆様のおかげで、これからの教育活動に大きな意味を持つ体験ができました。今後ともよろしくお願いいたします。

 

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