グローバルな挑戦

20日(土)から23日(火)にかけて来島されたブータンからの14名のお客さまと、島前校生が交流しました

ブータンの方々は、海士町が J ICA から受託して実施している草の根技術協力事業「ブータン国地域活性化のための教育魅力化プロジェクト」の一環として、島前の探究学習を視察するため今回来島されました。なかには、昨年夏にグローバル(ブータン)探究で訪れた高校の先生方や生徒など懐かしい顔ぶれもあり、久しぶりの嬉しい再会となりました。

 

4日間の短い滞在でしたが、その中でも島前高校との様々な交流がありました。その様子を、写真でご紹介します。

 

21日(日)午前中、菱浦港や高校周辺をブータンの高校生と共に散策しました。

ガイドを務めたのは、昨年3月と7月にブータンを訪れた生徒5名。普段島前校生たちが集うキンニャモニャセンターやレインボービーチなどを案内しました。

ブータンの高校生たちにとっては、見るもの全てが新鮮。菱浦の町並みを歩きながら、「ドラえもんの世界みたい!」と盛り上がっていました。

最初の緊張が嘘のように、あっという間に打ち解け、たくさんの写真を撮っていました。

菱浦港にある鮮魚店「大漁」も見学。初めて見るサザエに興味津々のブータンの高校生に、一生懸命説明していました。

 

21日(日)の午後は地域国際交流部が登場。部活紹介から始まり、ブータンの方々と一緒にランチを食べ、レインボービーチへゴミ拾いに行き、最後に漂流ゴミを利用したアクセサリー作りを行いました。

部活動紹介の様子。これまでの様々な取り組みを英語でプレゼンしました。

レインボービーチでのゴミ拾い。ブータンの方々は「思っていたよりゴミが少ない。海岸だけでなく、道路も自国と比べるとずっと綺麗」と話していました。

漂流ゴミの破片をレジンで固めてアクセサリー作り。ブータンの方々は、作ったストラップやネックレスをすぐに身につけてくださいました。

作り方は地域国際交流部のメンバーが英語でレクチャー。ブータンの高校生たちとも力を合わせて、たくさんのアクセサリーを作りました。

 

21日(日)夕方には、島前高校の教員・生徒との対話会を実施。教員2名、生徒3名が登壇し、インタビューに答えました。「なぜ島前高校へ進学したのか?」「今力を入れて取り組んでいること」「入学後の自身の変化」について、通訳も交えながらお話しすることで、ブータンの方々に島前高校の様子を知っていただきました。

ブータンの方々からの質問に、英語を駆使して答える場面も。

 

22日(月)には、ブータンの方々が島前高校を訪問し、授業や教室の見学を行いました。

見学冒頭、野津校長からは「授業の様子はもちろん、授業に臨む生徒たちの表情にぜひ注目してほしい」と、挨拶の言葉がありました。

1年生の公共の授業を見学。プロジェクターと黒板両方を駆使しながらの授業に、ブータンで教員をされている皆さんは釘付けでした。

 

22日(月)夕方、地域共創科の生徒とブータンの高校生が、各々の探究活動について発表を実施。地域共創科からは、ブータン側の探究テーマに合わせて三人が登壇しました。

プロジェクトについて英語でプレゼンをするのは初めての経験でしたが、準備期間から試行錯誤を重ね、緊張しながら本番に臨みました。

ブータンの方々から感想や質問をたくさんいただきました。国を越えて共通する課題や、文化が違うからこそ出てきた新鮮な問いなど、新しい気づきの多い貴重な時間でした。

 

最後に、島前校生からブータンの方々へお土産をお渡ししました。アニメ「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターをモチーフにした手づくりのキーホルダーを、皆さんとても喜んでくださいました。

短い期間でしたが、様々な生徒がブータンの方々と交流することができました。ブータンの方々からは、「海士町の自然の素晴らしさや人の温かさに感動した。今回出会った全ての方々のことを一生忘れない。これからもぜひ、海士町、島前高校の良きパートナーでありたい」というお言葉をいただきました。私たちも、この貴重な思い出を大切にし、ブータンの方々から得た学びを今後に活かしていこうと思います。

 

ブータンの皆さん、楽しい時間をありがとうございました。

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