日々の実践

地域探究CAMP(1年生)レポート(後編)

1年生は、10日(水)より島根県大田市にある国立三瓶青少年交流の家に「地域探究CAMP」に来ています。本日は12日(金)~14日(日)までの様子を後編としてお届けします。

 

※地域探究CAMPは、今年度から始まった取り組みで、1年生の始めの段階で、地域探究の基礎力をつけることと学年間の仲を深めることを目的に開催しています。

 

CAMP三日目となる12日(金)は「SAP(Sanbe Adventure Program)」と呼ばれるアクティビティからスタート。身体を動かしながら様々なゲームに挑戦しました。初日のSAPとくらべ、声の掛け合いや助け合いが増え、三瓶登山を経て仲間同士の絆が深まったことが感じられました。特に盛り上がったのは、半分に割った筒をつなげてピンポン玉やビー玉を転がすゲームです。試行錯誤を繰り返した結果、最後には学年全員でビー玉をリレー形式で運ぶことに成功し、歓声が挙がりました。

12日(金)午後は「地域人講話」を実施し、大田市、美郷町からいらっしゃった12名の方々からお話を伺いました。質疑応答を交えながら、生徒たちは各自4名の大人から話を聴き、出身地との違いや地域ならではの課題を知ることができました。まとめとして、それぞれが聴いた話を班ごとに共有し、課題の洗い出しや対応策の考案を行いました。短時間のワークでしたが、最後にはポスターにまとめ、全員の前で発表も行いました。

四日目の13日(土)は、石見銀山でフィールドワークを行いました。

あいにくの雨ではありましたが、龍源寺間歩に続く大森町の町並みは大変美しく、各自思い思いに写真を撮りながら歩みを進めました。

地域探究CAMP最後の夜は、全員でキャンドルを灯し語り合う時間を設けました。

「火の長」「火の使い」という役割に、立候補した生徒たちが着任。また、それぞれの火に「友情の火」「礼節の火」「挑戦の火」「探究の火」「共創の火」「考証の火」と、本キャンプの目的に合わせた名前を設けて、キャンドルに火を灯しました。

キャンドルの火を見つめながら、キャンプで感じたこと、思ったことを全員で共有し、さらに親睦を深めていきました。

この時間は、生徒たちが自ら創り、自分のありのままの想いを伝えることができた非情に良い機会でした。キャンドルの火も、高校生活も有限なので、今後も目標に向かって、挑戦し続けてほしいと思っています。

最終日となる14日(日)は、前日の石見銀山フィールドワークの振り返りを実施しました。

生徒たちは、自分が疑問に感じたものをグループで共有。その中には、教科で学んだことを活かして探究できる興味深い発見もありました。共有によって一層広がった視野で、今後はその探究のタネを育てて行ってほしいと思います。

 

そして、全体の振り返りでは、国立三瓶青少年交流の家の職員の方々が、五日間の思い出を動画にして流してくださりました。思い出の日々がよみがえったようで、生徒たちは非常に感動していました。みんなで過ごした地域探究CAMPの時間を心に刻み、次のステップに踏み出していきたいと考えています。

三瓶青少年交流の家の皆さま、お世話になった地域の皆さま、本校生徒の受け入れありがとうございました。

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