日々の実践2026年3月1日 (日)
世界史探究の授業で「ベルリンの壁の崩壊」について体験的な授業を行いました。
3年生の選択科目「世界史探究」の授業にて、冷戦の象徴である「ベルリンの壁」をテーマにした体験的な学習を行いました。
知識から共感へ:壁が意味したものを考える
昨年の12月中旬、生徒たちはまず講義形式で冷戦の構造やドイツの分割占領、そしてベルリンの壁が建設され、崩壊に至るまでの歴史的背景を学びました。
その後、模造紙を用いたブレーンストーミングを実施。「当時の人々にとって壁はどんな存在だったのか」「なぜ人々は命がけで壁に落書きを残したのか」といった問いに対し、生徒一人ひとりが当時の人々の心情に思いを馳せ、活発に意見を交わしました。
発泡スチロールの「壁」に刻んだ思い
学びの集大成として、受講生全員で「壁の再現」に挑戦しました。壁に見立てた大きな発泡スチロールに、当時の人々が抱いたであろう希望や怒り、葛藤を表現する「落書き」を施しました。

しかし、ここで予期せぬ事態が起こります。インフルエンザによる学校閉鎖が決定し、2学期の対面授業が急遽終了。さらに3学期も個別学習期間に入ったため、完成した「壁」は、教室で静かにその時を待つこととなりました。
卒業直前、ついに訪れた「崩壊」の時
そして迎えた2月27日。卒業式を目前に控え、島外から戻ってきた3年生たちが再び教室に集まりました。
数ヶ月間、教室に立ちふさがっていた「壁」を、自分たちの手で取り壊す「壁の崩壊」のアクティビティを実施。生徒たちは、物理的な衝撃とともに、歴史が動いた瞬間のカタルシスを肌で感じている様子でした。

困難を乗り越え、自分たちの手で歴史の1ページを完結させた3年生。この体験は、これから新しい世界へ羽ばたく彼らにとって、大きな自信となったはずです。
