グローバルな挑戦

グローバル探究2019 in ブータン その4

ハでの探究活動を終えて、国際空港のあるパロに戻ってきました。ブータン滞在も残すところあと1日、「まだまだブータンにいたい」という声もあれば「帰国が見えてきて少し安心」など、生徒たちの気持ちも様々ですが、最終日は、都会と地方を比較する意味でも、パロで街頭インタビューを続けます。

ハとは違い、パロには観光客も多く、Wi-Fiがつながるカフェもあれば、ピザなどが食べられるレストランもあり、同じブータンでも雰囲気は随分異なります。そんな中、生徒たちはまだ数が少ない、40代以上の層を中心にアンケートを取っていきます。

午後、ある生徒と一緒に町を回っていたのですが、体力的にもかなり疲れが出てくる中、最後の1枚まで気持ちを切らすことなく、ブータンの人と一生懸命話を続けている背中に、確かな成長の跡を感じました。インタビューの後には「苦手だけれど、英語の授業もっと頑張りたい」と話す表情は、少し晴れやかでもありました。

最終的に探究活動では、ブータンの4つの都市と町で、100枚を超える街頭アンケートを取ることができ、当初の目標を超えたことに、生徒たちも手応えを感じていました。

そして、いよいよ帰国の日。1週間以上この旅をサポートいただいた、ガイドさん、ドライバーさんとの別れを惜しみながら、一同飛行機に乗り込みます。

優しさとユーモアたっぶりのガイドのペマさんと、ドライバーのチミさん

ブータンを発ち、最後に経由地のバンコクの空港で、最初に立てた目標も振り返りながら、感想の共有や、今後に向けての話し合いを行いました。

「ワークショップから、探究活動への気持ちの切り替えが難しかった」
「途中で、少し目的を見失っていた時があった」
「英語でのコミュニケーション力は、さらに磨いていきたい」

と、率直に課題などを共有をする一方で、

「目標を超えられたことが、自信になったと思う」
「すがすがしい気持ちで、今を迎えられた」
「不安もたくさんあったけど、行ってよかったと思えた」
「メンバー1人ひとりの個性や持ち味をより深く知ることができた」

など、たしかな手応えも感じることができました。

引率の私自身も、この振り返りに一緒に入りながら、1人ひとりがここで共有したこと、振り返りノートに綴ったことを大切にしてもらいたいと改めて感じました。記憶、そして記録の両方が今後の糧になるはずです。

以上で10日間のブータンの旅は終了となりますが、生徒たちの探究活動は帰国後も続きます。ブータンで調査したこと、感じたこと、そしてそれを日本や島前地域と比較しながら、学校や地域に還元していくことのできる探究活動にしていきたいと思います。

あらためて、今回の全日程に同行いただいた早稲田大学の平山雄大先生をはじめ、サポートをいただいた関係者の皆さま、本当にありがとうございました。

そして、4人の生徒の皆さん、10日間本当にお疲れさまでした! 今後も探究活動を一緒に頑張り、楽しんでいきましょう!

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