グローバルな挑戦

グローバル探究(ブータン)フィールドツアー活動レポート③

5(月)から11日(土)まで本校生徒4名がブータン王国に渡航し、現地で探究活動を行なっています。

 

9日(木)活動5日目は首都ティンプー市内に戻り、各自の探究テーマや、ここまでの活動を通じて更に考えを深めたいポイントを絞り、フィールドワークを行いました。

 

ブータンの伝統的な踊りの継承に携わる方、ブータン教育省の若手職員の方、地元の農家の方などにインタビューをさせていただき、これまで島前地域で探究してきたことに結びつけながら、お世話になった島前地域の方に還元できることは何かを考えました。

翌日10日(金)活動6日目はパロ市内へ移動し、ブータンでも格式の高いタクツァン僧院を見ることのできる場所までハイキングを行い、チベット仏教の歴史と山に囲まれたブータンの豊かな自然を感じる時間となりました。

そして午後からはホームステイ先に移動し、最後のフィールドワークを行いました。お話を伺った75歳の農家の方は、お子さんがオーストラリアに移住し、お一人でパロ市内の自宅に暮らしていました。

 

今は高齢になって他の人にも土地を貸しながら田畑を守っていること、古き良き伝統や自然を残し続けたい気持ちがある一方で、ブータンが経済的に発展することを願う気持ちもあるということをお話いただきました。

 

我々も心の揺らぎを感じながら、それぞれが感じたことや、新たに浮かんだ質問を投げかけ、対話の時間を過ごしました。すぐに答えが出ないことや、整理が出来ないこともありましたが、今後一つひとつの記録を丁寧に振り返りながら学びを見出し、引き続き探究を深めていきたいと思います。

あっという間に帰国となりますが、14日(火)に控える本校の探究学習成果発表会など、これから様々な場面で一人ひとりが感じたことや学んだことを地域に還元していきたいと思います。

 

また島前地域で探究してきたことをまとめる形で「この島と生きるわたしの幸せ」という小さな本(日本語版と英語版)が完成しました。今回インタビューでご協力いただいた方など、地域の皆様に読んでいただくことができるよう、ご挨拶に回っていきたいと思います。

あらためて今回のブータン探究でお世話になった皆様、本当にありがとうございました。

この記事をシェア