インタビュー特集

生徒の熱意を受け止め、伴走する(教員インタビュー)

早川康裕
国語科/総務部長/ソフトテニス部顧問

「なんじゃこりゃ!? すごいなあ!」 ……20数年ぶりに隠岐島前高校に戻ってきた私は、生徒たちの様子にうれしい驚きを隠せませんでした。自分たちがやりたいことを「やりたい」「やらせてほしい」と主張する意志の強さ、発想や言動の自由さ、行動力…これまで見てきた生徒たちとは、熱量がまったく違うのです。生徒の気持ちを尊重したいとは思いますが、もちろん「なんでも好きなようにやれ」と言うわけにはいきません。ときには「No」と言いたくなることもありますが、頭ごなしに否定することだけはしないようにしています。生徒の話に耳を傾け、まずは思いを受け止める。そのうえで、自分の思いや学校としての立場を伝えています。

20数年前に新卒の常勤講師として赴任した際には、地域の方々が温かく受け入れてくださいました。今も、顧問を務めるソフトテニス部の部員を連れて地域のボランティア活動に参加したり、高校生が小中学校に出ていったりと、地域とつながりながら生徒を育てている、生徒が育っていると感じます。生徒たちにどんな力をつけてほしいのか、そのためには何をやらねばならないのか、自分たちはどう伴走すべきか… まだまだ答えは見えていませんが、これからも私にとっての第二の故郷である島前で、仲間や地域の方々と共により良い学校づくりに努めていきたいと思います。

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