インタビュー特集2024年6月18日 (火)
卒業生インタビュー( 吉田朝陽さん)
本校の卒業生であり、現在教育実習中の吉田さんにインタビューをしました。
担当は、コーディネーターインターンの渡邉葉奈です。
吉田朝陽(よしだあさひ)さん
2020年度卒業生/海士町出身
秀明大学 学校教師学部 4年(取材時現在)
国語の教育実習で島前高校へ
島生まれ島育ち、外に出て分かった島の魅力
生まれてから島前高校を卒業するまで、18年間海士町で暮らしていました。海士町の魅力とか良さは、当時の自分にはよく分かりませんでした。でも外に出てみると感じることがあって、やっぱり人付き合いが全然違います!
都会では知り合いといってもあっさりで、淡白な付き合いが多いです。でも海士町では、人との深いかかわりがあります。町中のほとんどは知っている人です。そして不思議なのは、海士町にいると、たとえ知らない人でも「つながり」を感じること。コミュニティが狭いからこその心地よさがあります。
キャプテンをして、聴く力がついた
高校時代は部活に一生懸命でした。中学、高校とバレーボール部に所属して、高校3年生ではキャプテンを務めました。唯一心残りがあって悔しいのは、最後の大会がなくなったこと。コロナの影響で仕方がなかったけど、とても悔しかったです。
キャプテンとしてチームをまとめるのは大変でしたが、その経験のおかげで聴く力がついたと思います。練習メニューを決めたり、目標を立てたりする時にも「聴く」ことは必要だけど、メンバーの気持ちやメンタルをサポートする時に「聴く」ことが大切でした。
自分が「こうして欲しい」「ああすれば良いと思う」を先に言うのではなく、まずは相手の意見や気持ちを聞くこと。人と話すときに、一旦受け止めるということができるようになりました。
高校時代、人が増えたことにわくわくした
中学校までは慣れ親しんだ友人と生活していたから、高校で急に知らない人が増えてびっくりしました。でも抵抗はなくて、とても嬉しかったのを覚えてます。当時はただわくわくしていたけど、今となっては色んな価値観があって良かったなぁ、と。色んな人と関われるのが新しくて、楽しかった。
今の島前高校生を見ていると、ああ、青春してるなぁって。でも、島内生と島外生の壁があるように感じます。学年の色だと思うけど、僕たちの時はとても仲が良かったです。どこで生まれたとか、どこから来たとか関係なくて、ただ仲良くしたかった。もちろん卒業後も交流があるし、全国各地でそれぞれ集まったり会ったりしています。
例えば、島外生みたいに一緒に生活ができていたら、絶対関係性は変わると思います。寮体験のように少しでも良いから、一緒に生活する時間があるといいなぁと。
島前高校生へメッセージ
進路や将来について迷っていたり、決まってないなら、勉強しておいて損はない!もちろん勉強だけが大切というわけではないけど、勉強ができると一気に幅が広がる。結局は自分のためになる。勉強しておくことはとても大切です。