インタビュー特集

教員ジンセイ 吉岡先生インタビュー②

こんにちは。島前高校3年生地域共創科の安澤ももです。こちらは、前回のインタビュー記事の第二部になります。

 

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もも 話は変わるんですけど、今までで起点だったことととか、これがすごい衝撃的だった記憶とかありますか?

吉岡 いやあるよ、あるある。

もも それは聞いてもいいやつですか?

吉岡 いいよ。前に担任してた生徒から言われたこととかは結構ターニングポイントというか。 考え方が変わるあのきっかけだなっていうのがあって。彼女は3年生になっても、なかなか志望校が決まらなかった。 で、俺がすげえ不安になってたんだけど、なんかまあいろんなところを提案してたの。この大学のこういうのどうとか。早く決めなきゃって言ってたんだけど、面談で「進路を決めないことを決めました」って言われて俺「ええーーーっ」てなって。 ちょっと持ち帰ったんだけど。

もも よく持ち帰りましたね。 逆に。

吉岡 そうね。 だからその彼女が大学を決めて安心するのは俺だけだった。 まあ、親も安心するのかもしれんけど。自分はこの3年間でこの子をなんとかしなきゃとか、やっぱそういうのを思ってたんだなっていうのに気づく瞬間で。でもそれって全然主体的じゃないわけよね。 

もも 先生自身ががどうこうしようとしてたってことですか?

吉岡 そうそう、俺がなんとかしなきゃとか、そういう発想になってたから。 こっちが焦っててもあんまりいいことになんないねっていう。進路なんかもなかなか決めにくい人もいるけど、やっぱり自分で決めることが大事だし。まあ、突き放すような感じかもしれないけど、まあでもそのプロセスは主体的であるべきかなって思った。

もも えー、そうなんですか。それはいつですか?

吉岡 3年前の一学期だった。今ちょうど今ぐらいじゃない?

もも その生徒もすごいな。

吉岡 びびるでしょう。 度胸があるっていうか、自我がすごいよね。決めないことを決められたら、こっちもどうしようもない。

もも でも結局どうしたんですか。

吉岡 結局それ、どうなったかっていうと、決めないって言ってたけど、夏休みに自分で決めてきたよ。  そこからは、ポンポンと準備して、パーって合格していったからなあ。だから結局心配しなくてもよかったなって。 

もも 近い未来でもっとこうしたいとか、こういう未来にに向かっていきたいとかありますか?

吉岡 ここに来て授業とかクラスのこととか考え方変わったんだけど、その考えが変わった状態で他の学校でも試してみたい。 体験してみたい。 通用するのかっていうか、まあどんな反応するのか。 

吉岡 この変化は、時代の流れなのか、環境が影響を与えているのか分からなくて。時代の流れだったら、他の学校でもそうなるんじゃないかなあ。その辺をちょっと試してみて、 生徒の反応をよく見てみて。 また試行錯誤するんじゃないかな。

もも いいですね〜。研究テーマみたいですね。吉岡先生にとって学校はどういう場だと考えるかを聞きたいです。

吉岡 うーんなるほど? 学校はいろいろ劇的なことが起こるから先生にとっても生徒にとっても、何かの心が動く瞬間をいっぱい 取ってほしいなと思います。どんなことでもいいんだけどね。授業もそういう感じでできたらいいなと思って、実験とかもそういう感じをイメージしてるんだけど。 座学で知識を得るのは大事だけど実験で実際に燃える瞬間を見たりとかして「なんだこれ」っていう経験を積んでほしい。

もも なるほどね。授業のやつもそれが結構根本にあるからだったんですね。

吉岡 そうだね。クラスもその生徒主体にすると、畳を置いたりする人がいるわけじゃないですか。

もも はい(笑)

吉岡 何が起こるか分からないし、自分にはそんな発想ないけど、生徒にちょっと余白をあげられると、なんか楽しいことが起こるかもしれない。それってどうなるか分からないけど、皆の記憶にすごく残ったりするんだろうなと思うんだよね。あの時、ああいうのあったねとか。それって、心が動いたりしてるんじゃないかな。 

もも ありがとうございます。確かになぁ、中学校の時とかのことも結構覚えてたりする。 学校がすべてじゃないはずだけど、なんだかんだ全てみたいなところあるなぁって思います。いる時間も一番長いんですよね。

もも 最後に先生や生徒に向けたメッセージはありますか?

吉岡 そうねぇ、まあ、僕が思うのは、先生も生徒も変わっていけると思うので。お互い思っていることは言いましょうっていうとこかな。

もも おーーーー!本当です。言わないと始まらないですもんね。いろいろなお話が聞けてとても楽しかったです。ありがとうございました。

終わりに

今回は吉岡先生にインタビューさせていただきました。吉岡先生の昔と今の話や、教員を目指したきっかけから、先生自身の「生徒主体」という価値観が一貫して存在しているのを感じました。これは、日常的に吉岡先生と関わる中でも感じることで、そんな吉岡先生が担任だからこそ、地域共創科2期生もお互いが個性を許容し会えるコミュニティになっているのだと思います。

先生っていう存在ってキャラクター性が強いから、それで表面的に捉えてしまいがちだけど、今回のインタビューを通して、やっぱりここまで生きてきた一人の人間なんだよなあ、と実感しました。最後にインタビューにご協力いただいた吉岡先生、本当にありがとうございました。この記事が、沢山の人に届きますように。

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