日々の実践2025年3月26日 (水)
地歴公民科教員による偏愛授業を実施しました
3/21(金)に第1学年の公共の時間で、地歴公民科教員5名による授業を実施しました。これは本校の新たな取組として、教科の面白さを実感する、テーマについて深く学ぶ機会をつくることを目的に3時間連続授業の一環でした。地歴公民科では、各教員が強烈に好んでいる事柄に社会的な見方・考え方を取り入れた授業を展開しました。
最初に、吉村将先生がこよなく愛しているジーンズに歴史的な視点を取り入れた授業を行いました。内容は、ジーンズが日常の衣服として着用されるようになった背景について考えるものでした。
次に、清山慎哉先生がスポーツに歴史的な視点を取り入れた授業を行いました。生徒たちは世界でサッカーが人気の理由、日本で野球が人気の理由などを考えました。スポーツの根源に迫る授業内容でした。
続いて、田村高祐先生がSFについて公民的な視点を取り入れた授業を行いました。まずウルトラセブンを導入に宇宙人のことについて語り、その上で宇宙人が日本に来た場合、自衛隊で守ることができるのかを生徒に考えさせました。自衛隊や平和について理解を深められるような授業内容でした。
そして、飯野卓先生が音楽に公民的な視点を取り入れた授業を行いました。1970~80年代と現代の恋愛の歌詞を比較し、男性と女性の関係性に迫りました。改めて人権について考えるきっかけとなった授業でした。
最後に登城智宏校長先生が旅行と地理的・歴史的な視点を取り入れた授業を行いました。海外旅行が趣味である校長先生は、旅行先で得た知見をユーモア溢れる語り口で、生徒たちもまるで現地に訪れた感覚になる授業内容でした。また、来年度2年生が行う予定である韓国研修の予習も兼ねた内容でした。
これらの授業について、生徒たちからは「今まで以上に視点が広がる授業で楽しかった」「先生たちの嗜好が分かり、面白かった」「現地に行ってみたいと思った」などの感想が見られました。
授業を担当された先生方は授業に至るまでに自分が好んでいる事柄と社会的な視点をどのように対応させるかを考え、入念に準備を行っていました。普段以上に緊張した部分もありましたが、教員も生徒も授業とは何を考えるきっかけになったと思います。島前高校ならではの踏み込んだ授業をすることができました。
〇授業テーマ一覧
・吉村将先生「ジーンズ×歴史」
・清山慎哉先生「スポーツ×歴史」
・田村高祐先生「SF×平和」
・飯野卓先生「音楽×人権」
・登城智宏校長先生「海外旅行×地理歴史」