日々の実践2025年10月10日 (金)
令和7年度キャリア講演会を実施しました
9月26日(金)に本校体育館を会場にキャリア講演会を実施しました。当日は、「カンタ!ティモール」という映画を製作された 広田奈津子さんをお招きし、『映画を創る旅で見えたもの~人間の本来の姿を探して~』というテーマで、生徒自身の進路選択や今後の生き方の視野を広げる機会とすることを目的として、講演を行いました。
広田さんの作った映画の舞台は東ティモール。日本から約5000km南、東南アジアの小国です。この国はオランダや日本などの支配を経て、第二次世界大戦後にインドネシアとして独立しました。その後インドネシアからの厳しい支配や虐殺などが行われましたが、2002年に東ティモール共和国として独立し新たな歴史をスタートさせました。
広田さんが大学時代に東ティモールに興味を持ち、持ち前の行動力を生かして外務省や音楽家を動かしたこと、波乱を抱えながらも訪れた東ティモールの地の風景やアレックスという歌うたいをはじめとする人々の出会いが映画の製作につながったことなど、東ティモールでの様子をさまざまなエピソードを交えながら教えていただきました。

「命の喜ぶ仕事をしてほしい」という、急逝したアレックスの最期の言葉を引用し、「心から湧き上がる気持ちを大事にしていろいろなことに取り組んでほしい」と生徒の将来に対してエールを送ってくださいました。
会の最後には、広田さんとともに映画を製作された、シンガーソングライターで現在はパートナーでもある小向サダムさんを交え、東ティモールで行われていた脱穀に由来する輪踊りを生徒全員で取り組みました。

また、講演会の前日と当日の放課後には学習センターの応接室で希望者を対象に「カンタ!ティモール」の上映会を実施しました。多くの生徒が参加し、上映後には広田さんのお話や小向さんの演奏に耳を傾けていました。

