日々の実践2025年10月18日 (土)
13日(月)、失敗の日2025を行いました
13日(月)、本校の学校行事「失敗の日2025」を開催しました。

今年度の失敗の日は、生徒5名と教員・コーディネーター5名の計10名で構成された運営チームが企画・運営を担当しました。
運営チームは、まず「失敗を共にたたえるとは?」「踏み込むために必要なことは?」「質の高い振り返りとは?」といった問いを議論。その結果、失敗を恐れずさらけ出したり、一歩踏み込んだりするためには、自分の本音や考えが受け入れられ、安心して自分を出せる雰囲気が不可欠であるという結論に至りました。そこで、「失敗の日2025」のテーマを「心理的安全性」と「人とのつながり」に決定しました。
校長先生による開幕宣言でスタートした失敗の日。最初のコンテンツは「先生のお悩み相談室」です。教員から寄せられた日常の「ちょっとしたお悩み」に、生徒たちが真剣にアドバイスを考え、発表しました。愛のあるアドバイスが次々に飛び出し、会場は温かい笑いに包まれました。「今日は自分の弱いところも温かく受け止めてもらえる日だ」というマインドセットを作る、大切な時間となりました。

続いては、毎年大人気の「偏愛授業」。「好きで好きでたまらないもの」をテーマに、生徒たちが教壇に立ちました。みかん、身体表現、ゲーム、アーティスト、自然、キャラクターなど、授業者は自分の「偏愛」を失敗を恐れずにさらけ出し、その魅力を懸命に伝えました。参加した生徒や教員は、身近な人の意外な価値観や考え方を知り、視野を広げるとともに、自己開示の価値を実感することができました。



お昼休憩は、学年混合のグループでお弁当を囲みました。運営チームが用意した「共通点探し」をきっかけに、普段交流のない先輩や後輩もすぐに打ち解け、和やかな雰囲気で交流を深めました。

午後は、在校生の強い希望によりお招きした冒険家の西川昌徳さんによる講演会で幕を開けました。西川さんは、自転車での世界38カ国への旅や、日本各地での「フリーコーヒー」の経験、現在は小中学生との自転車旅イベント「Mountain Bike Journey」を実施されています。

西川さんからは、これまでの旅や人との出会いの大切さについてお話しいただきました。特に、「挑戦するときは誰でも不安になるが、『挑戦してみたい!』と思った瞬間の気持ちを思い出して、自分の心に従って動くこと」というメッセージは、多くの生徒の心に響きました。

ストレッチで体をほぐした後、「本音」をテーマにしたワークショップへ。対話によるウォーミングアップの後、参加者全員が白い紙製の仮面を使って「普段みんなと接しているときの自分」と「ホントはこう思っている自分」を表現するワークに取り組みました。

失敗の日も終盤。「振り返りワークショップ」では、振り返りと反省の違いや、質の高い振り返り方についてレクチャーを受けました。

そして、一学期に全校生徒・教職員が「失敗の日までに挑戦したいこと」を写真と共に記入した「踏み込みカード」の現状を振り返りました。結果の達成度合いは人それぞれでしたが、「なぜそうなったのか」というプロセスや、「自分が何を大切にしているから今の状態なのか」という、自己理解につながる質の高い振り返りを行うことができました。
校長先生による閉幕宣言と一本締めで、「失敗の日2025」は幕を閉じました。
運営チームが大切にしてきた「誰もが安心して発言できる心理的安全性と、強固な人間関係を築くこと」を参加者全員が実感し、「お互いの価値を認め合い、自分自身を愛せるような土壌づくり」を目指すことができた一日となりました。この土壌があるからこそ、「失敗を称え合う」ことが、生徒たちのさらなる「踏み込み」や「振り返り」を生み出す学校へとつながっていくと確信しています。

