日々の実践

14日(月)、探究成果発表会を行いました

14日(月)、令和3年度 隠岐島前高等学校探究成果発表会を実施しました。

昨年度は、午前中のみで行った発表会でしたが、今年度は、1〜6時間目を活用し、大人の実践発表や小学生の発表も行いました。

 

●当日タイムスケジュール

9:00 開会挨拶
9:05 コメンテーター紹介
導入
9:15 生徒発表①(2年生夢探究チーム:ホスピタルアート)
講評:松浦道仁様
9:35 生徒発表②(2年生有志:谷島萌夏)
講評:水谷智之様
9:55 生徒発表③(1年生有志:南川文音)
講評:熊平美香様
10:15 感想共有
10:20 休憩
10:30 大人発表①(教職員:吉野・土谷・内田・山本)
講評:宮本浩治様
10:50 大人発表②(知夫村役場総務課:髙田英治様)
講評:市川力様
11:05 全体発表総括講評:藤井千春様
11:10 休憩・移動・会場設営
11:30 ポスター発表①(海士町学校6年生・福井小学校6年生)
11:50 ポスター発表②(全高校1年生)
12:10 ポスター発表③(全高校2年生)
12:25 感想共有・コメンテーター講評
12:35 昼休み
13:15 掃除(会場設営)
13:25 移動
13:30 共創ワークショップ
15:00 閉会挨拶(校長)

●導入

導入では、探究推進担当の吉岡先生から、「想いのあるところに探究あり、今日はみんなの想いを発信し、受け取ってほしい。」というメッセージや「”そうぞう”力をはたらかせてほしい」という話がありました。

●全体発表

全体発表では、2年生夢探究チームの中で投票や協議によって選出されたホスピタルアートを実践したチーム、個人発表では、有志で2年生の谷島さん、1年生の南川さん、大人の発表では、4名の教職員チーム、知夫村役場からお招きした高田様、それぞれに実践や学びを発表しました。

(ホスピタルアートの実践を発表する2年生夢探究チーム)

(「失敗は成功へのプロセス」を発表する谷島さん)

(「夢中になること」を発表し、コメンテーターから講評をもらう南川さん)

(どんな想いや背景で授業設計をしているか、うまくいかなかった時にどう修正しているかなどを赤裸々に発表する教職員4名)

(知夫村で、5年前からスタートし、今では本校生徒とも交流が深い知夫里島島留学の立ち上げについて発表する高田様)

 

生徒の発表では、それぞれに実践内容やそこから得た学び、実践を通して感じていること、聞いている方へのメッセージなどを盛り込みながら発表をしました。コメンテーターからは、さらに深い探究になるためのアドバイスや「”失敗”しないことをすることを”挑戦”とは言わない。”挑戦”することに”失敗”はつきもの。」というコメントをいただきました。

教職員の発表では、授業の背景を赤裸々に教職員が発表し、それに対して生徒が真摯に、真剣に質問しました。「今の定期テストは、これまでやったワークや問題集から問題が出ることもあるが、これまでやったことを測ることに意味がどれだけあるのか理解できていない自分がいる。どういう意図でテストの問題を作っているのか知りたい。」という質問が出たり、「先生たちは、毎日教壇に立てる。つまり、毎日試行錯誤できる場がある。それはうらやましいと思うこともある。その中で、どのようにPDCAを回されているのでしょうか?」という質問が出たり、「レポートの課題が出る時は、正直コピペをしてしまう時もある。正しい調べ方がわかれば、もっと学びのある課題になると思っているが、どう思いますか?」という質問が出たりしました。その応答の中で、教職員の考えや、授業中の正直な感情の動きも述べられました。

大人の実践発表では、切実で緊張感のある背景から、その実践の重み、深みを実感することができました。「できるだけお金をかけずにやる。」という話には、どれだけ「想い」を大切にし、その「想い」で進んでいく、ということが述べられ、参加者の心に響いたように見えました。

 

●ポスターセッション

ポスターセッションでは、海士町学校・福井小学校の6年生が参加(他の市町村・小中学校は、時間割の都合上参加できず)し、子ども議会の提案をもとに発表しました。高校1年生は、これから1年かけて探究していくテーマ設定について発表し、”とっておきのテーマ”を見つけるためにフィードバックをもらいました。高校2年生は、これまで1年以上かけてチームで探究実践してきた内容を発表しました。

(高校生顔負けの発表をする小学6年生 ※本校の発表会に小学生が参加するのは初めて)

(テーマ設定について参加者にフィードバックをもらう高校1年生夢探究チーム)

(1年間の集大成を発表する2年生夢探究チーム)

 

小学生が堂々と発表し、小学生に応対する高校生はなんだか少し優しくなったような様子でした。全体の場に戻ってから、コメンテーターの水谷さんより「小学生がここにいることにはとても価値がある。」というお話をいただきました。

 

共創ワークショップ

共創ワークショップでは、①夢探究のこれからと新学科 ②知夫里島島留学探究 ③共創する対話の広場 ④自分を知るトークフォークダンス に分かれて60分対話の時間を設けました。

(夢探究のこれからと新学科)

それまでの全体発表やポスターセッションで刺激を得たこともあり、それぞれの部屋では、白熱した対話が繰り広げられました。

 

最後には、あっという間だった今日1日を思い返し、味わいながら、閉幕されました。

 

探究成果発表会に至るまで、生徒の学びには、多くの地域の方にご協力いただきました。誠にありがとうございます。発表会を通して、本校にとって”地域での学び”は、もはやなくてはならないものになっていると感じました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。また、発表会にお越しいただいた、ご来賓、コメンテーターの皆さま、地域の方々、海士小学校・福井小学校の皆さま、ありがとうございました。この時間を、さらにこれからの探究につなげていきたいと思います。

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