校長室より

2学期終業式講話

2025年12月25日

令和7年2学期終業式講話

思いがけない形の2学期の終業式を迎えることとなりました。
特に寮生の皆さんには大変な思いをして離島してもらったこと、大変申し訳なく思っていますが、寮や島内で多くの罹患者を出さず、混乱を防げたことは皆さんがこの地域の事情を理解して即座に対応してくれたお陰だと感謝しています。

さて、2学期の始業式で、各学年とも今学期は大切な行事がたくさんあり、また学習の幅を広げたり深めたり、自分の力を伸ばしていくためのとても重要な学期であると話をしました。どうだったでしょうか。少し時間を取りますので、自分が大きく成長したな思う瞬間があったかどうか振り返ってみてください。
どうですか?思い出せましたか?

10月には失敗の日がありました。いろいろな企画で1日を過ごしましたが、あの日1日はいろいろなことが意識できたと思いますが、今はどうですか?
本校では、中期的なスローガンとして、3年前から「失敗を共に称え合う学校」を定めています。日々意識できている人はどのくらいいるでしょうか?本校の学びの姿勢は、「踏み込みと振り返り」であり、気づく、考える、話し合う、実践する・巻き込む、失敗する・成功する、振り返る、を繰り返すこととしており、新しいグランドデザインにもそれを表しました。
生徒の皆さん、2学期の期間、このサイクルはどれだけ回すことができたでしょうか。

挑戦して、即成功であればそれに越したしたことはありません。それまで積み上げてきたものをしっかりと宝にしてください。しかし、成功すればそれはおそらくそこで終わることが多く、そこからの大きな成長はありません。

挑戦があるから、失敗と出会う。
失敗があるから、学びが生まれる。
学びがあるから、人は成長できる。

このサイクルを止めないこと。それが、個人にとっても学校や社会の成長とって、大切なことであり、失敗と出会ったときに、そこから得られる学びこそが、次の成功へとつながる一番の近道であり、自分を成長させてくれるものと考えます。

島前高校では挑戦のことを「踏み込み」と言いますが、2学期の踏み込みについて2つ話したいと思います。
まず、一つ目は生徒の皆さんの踏み込みです。
2学期は皆さんの探究活動やプロジェクトについて活動報告を聞く場面がたくさんあり、うれしく思っていました。その中でいつも思い感じたことは「案ずるよりは産むが易し。思い切って踏み込んで良かったね。」と。何かに挑戦するときは大きな勇気と決断が必要です。不安や迷いもあるでしょうが、今しかないこの貴重な時間に思い切って踏み込んでみることは、結果はどうあれ自分を成長させるチャンスになります。人と人とのつながりの中で心を動かし、前に踏み出したからこそ見えたもの、掴んだものはとても価値あるものです。それぞれの発表や報告から、成功した人は次のチャレンジ、成長、進化がしやすくなったと感じましたし、うまくいかなかった人、失敗した人は、周りからみらったフィードバックや内省することで、そこからの気づき、学びが次へのステップへつながったと感じることができ、頼もしく感じました。いずれにしてもこの2学期に多くの人の成長のがあったことは、学校全体の進化につながっていくものと確信しています。

2つめは学校、先生方の踏み込みです。
このたびの皆さんの早めの帰省に伴い、全校オンライン授業を試みました。どうでしたか?学校としては、いつかはと思っていましたが、なかなか踏み込めずにいました。今回を機に挑戦したことは学校にとっても、先生方にとっても本当に大きな踏み込みでありました。やると決めてから、打合せや先生方全員でのミニ研修会などを重ね、各授業でオンラインのための準備や工夫を考えたりしました。配信スキルのレベルアップなどを含め、初めてにしてはうまくやれたように感じましたが、やってみていろんな課題も見えました。またオンライン授業をしたからこそ普段の対面授業についても改めて考える機会にもなりました。これらから学んだことまたみんなで共有し、今後行われる授業を生徒の皆さんと一緒に作り上げていく中で、島前高校での学びがさらに進化して行くことを願っています。

さて、最後になりますが、もう一度落ち着いて2学期の自分を振り返ってみてください。失敗したことはありましたか?そこから学んだことは何でしたか?自分が一番成長した場面はどんな場面でしたか?
このあと今年度2回目の踏み込みカードの作成もあるようです。是非「失敗しても大丈夫。自分を成長させる何かを信じて思い切った踏み込みを宣言してください。

いつも言いますが、改めて問います。「汝、何のために其処にありや」
自分は何のためにここにいるのか、ここで何を為すべきか、何がやりたいのか。

年末年始を有意義に過ごし、誰もが新年に新しい決意をもって、1月には皆さんここに集まれることを願って、2学期の終業式の講話とします。

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