校長室より2026年3月26日 (木)
R7年度3学期 終業式講話
3月24日
終業式講話
先日本校で「老いも若きも島前高生」というイベントがありました。この中にも当日参加してくれた人もいたし、新聞にも大きく取り上げてもらったので知っている人も多いと思います。当日は小学生から70代までの幅広い年齢層の方々が50名弱ほど集まり、島前高校の70年の歴史の中で、ひとクラスにこんなに生徒がいたことがあるだろうか、とおもわせるほどの賑やかな朝礼で始まりました。年齢の異なる生徒たちが席を並べる教室は、最初はちょっと緊張感もありながら、次第に和やかに、でも真剣に夢中で過ごし、授業後は参加者のみなさんからは学びの楽しさや喜び感想をたくさんいただきました。
当日は私も生徒として参加してみました。前の日の晩に、明日着ていく制服チックな服を準備しながら、ふと、こんなに明日学校へ行くのが待ち遠しいのはいつぶりだろうと、どきどきわくわくしている自分に気づきました。私自身、高校生の頃は苦手な科目もたくさんあり、担任の先生との面談で「学校は楽しいですか?」と聞かれたときに、「勉強がなければ」などどいけしゃぁしゃあと答えるような生徒でした。なのに、どうしてこんなに今「学ぶ」と言うことに対して気持ちが高揚しているのだろう、と不思議に思ったりもしていました。
今高校生のみんなにとって「学び」とは何ですか。この1年で自分にとっての一番の「学び」は何でしたか?単に普段の授業での学びを想像する人もいるでしょうし、探究や進路の学習での学びを想像した人もいるでしょう。そして、島前高校ならではの「失敗から学ぶ」ということを想像してくれた人もいたのではないでしょうか。高校生のうちはいろいろなことへ興味関心を持ってもらいたく、先々の「学び」のための礎を築くために、自分の苦手なものも含めて、ある程度決められたものを学ばなければなりません。
「学び」の次に考えてほしい2つ目の質問です。改めて振り返ってみて、この1年の「学び」の中で、どんな力がついたり、伸ばせたりしましたか?自分はどんなところが一番変化しましたか?島前高校の学びのサイクルを回し「踏み込み」と「振り返り」をしながら、次のステップにすることができましたか?
今の生徒のみなさんにとっての「学び」とは、自分自身の将来を形作る土台のようなものと考えます。それらの「学び」はみなさんの成長を後押ししてくれるものであるはずだと信じています。
それに対して、今回の「老いも若きも島前高生」のような場での学びは、自分の興味関心のあるものを通して、社会とのつながりを作り、自らを振り返り成長や生きがいを見つけ、人生を豊かにするものだと思います。そう思えるのも、高校時代を含めたこれまでの自分の学びがあったからだと改めて感じました。
生徒のみなさんがこんな気持ちになるのは、もう少し先のことと思いますが、将来の「いつか」のために、今の学びを大切にしてほしいと思っています。
また、この「老いも若きも島前高生」は、担当してくださった先生方にとっても大きな踏み込みでもありました。どんな生徒がいるのかわからない、1回60分の一本勝負。偏愛授業をしたことがある人は少しは想像がつくと思いますが、普段の授業とは違う緊張感や大変さがあったと思います。でも終わったあとの参加者の笑顔や感想で、それらは吹っ飛びます。それと同時にもう少しこんなふうにできたのでは、こうだったらもっとよかったかも、のような次に繋がる振り返りや、普段生徒の皆さんにしている自らの授業を振り返るきっかけにもなり、多くの学びを得られたことと思います。
最後にはいつもの言葉を送ります。
「汝、なんのためにそこありや」
短い春休みですが、少し学校を離れて、新年度の目標とともに今の自分にとってのこの問いの答えを改めて考えてみてください。
せっかく島前高校に来たんなら、ここでしかできないこと、自分がやりたいこと、やるべきことをやってみよう!先生方も来年度はこの気持ちを持って踏み込みしましょうとみんなで確認しました。
やる気に満ちたな新たな気持ちでみんなが4月にここに元気に集まってくれることを願って終業式の講話とします。
