グローバルな挑戦

令和七年度グローバル(ブータン)探究レポート ~第五弾(最終)~

グローバル探究(ブータン)の様子を引率教員・永田がお届けするレポート第五弾です。

8月5日、最終日の朝はペマさん宅での散歩からスタートしました。ブータンの生態系や環境に興味がある生徒の要望に応え、散歩に連れて行ってくださいました。空港の真横でしたが、見渡す限りの緑と多くの動物たちに出会い、素敵な時間を過ごせたようです。早朝の散歩でしたが、全員が参加しました。私たち教員は就寝中でしたが、最終日にも関わらず生徒たちのパワフルな姿に驚かされました。

 

ペマさんのおもてなしの精神は、私たちも学ぶべきものでした。沢山のことを教えていただき、ありがとうございました!!

ペマさん宅を後にし、ブータン王立学校ロイヤルアカデミーを訪問しました。王立として建設されたこの学校は設備が非常に整っており、学習に熱心に取り組む生徒たちの姿が印象的でした。生徒たちは芸術の授業を体験し、ロイヤルアカデミーの生徒たちと交流しながら楽しく作品制作に取り組んでいました。

昨年度、本校に留学していたタンディンも実はこの学校の在校生。彼女からも説明を受け、ブータンの教育やロイヤルアカデミーについて理解を深めることができました。なかでも印象的だったのは、ロイヤルアカデミーのポートフォリオの仕組みです。評価や課題の進捗状況、自己分析などがICTで一元管理されており、生徒がリフレクションを行いやすい環境が整っていました。日本では大学においてはこのような仕組みが一般的ですが、高校ではまだあまり見られません。生徒たちからも、島前高校での導入を望む声が聞かれました。

最後の活動を終え、いよいよブータンともお別れです。生徒たちからは「日本も恋しいけれど、まだブータンにいたい」という声も聞かれ、この探究活動の充実ぶりがうかがえました。ブータンの方々は本当に謙虚で、どこに行っても私たちをゲストとして温かく迎え入れてくださいました。渡航前、「SNSの普及によって外の世界を知ったブータン人の幸福度は下がってしまったのではないか」という話を耳にしていましたが、実際に訪れてみると、そうではないように感じました。もちろん主観ではありますが、自分の置かれた立場に不満を抱くのではなく、懸命に日々を生き、そこに喜びを見いだしているブータンの人々の姿が印象的でした。

また、この旅をサポートしてくれたガイドのペマさんとも、ここでお別れです。ペマさんは通訳だけでなく、生徒の表情をよく観察し、時にはユーモアを交えながら精神面までサポートしてくださいました。ペマさんがそばにいてくださったおかげで、生徒たちは自然と表情がほぐれ、言語の壁に臆することなく探究活動に向き合うことができました。「これってなんだろう?」と疑問が浮かんだ次の瞬間には、すでにペマさんの解説が始まっており、驚きと感動を覚える場面が何度もありました。ペマさんからの説明を通して、私たちはブータンの「幸福」や「仏教の考え方」について深く知ることができました。本当にありがとうございました。なお、ペマさんは先日放送された「どっきりGP~海外で逮捕ドッキリ 帰国できるか?SP~」にも現地ガイドとして出演されています。ぜひご覧ください!!

帰国後は、高校や役場、各町村での報告会のほか、ブータン料理教室の開催など、活発に活動を続けています。まずはブータンについて知ってもらい、その文化や自然の魅力、そして抱える課題を伝えることを目的としています。イベントの準備に追われる日々が続いていますが、たくさんの前向きなフィードバックが生徒たちの原動力となっています。ブータンに興味を持ってもらい、海士町とブータンとのつながりをさらに深めるため、生徒たちの挑戦はこれからも続きます。次なる挑戦は海士町産業文化祭での展示や、海士町議会での報告会。チーム一同、準備を頑張ります。

<これまでのレポート>
ブータン探究レポート 第一弾
ブータン探究レポート 第二弾
ブータン探究レポート 第三弾
ブータン探究レポート 第四弾

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