校長室より

「元気の源」(令和4年度第2学期始業式式辞:書き起こし)

皆さん、おはようございます。校長の野津です。

夏休みが終わり、本日始業式を迎えましたが「皆さん、元気ですか?」

はい、私も今現在は元気です。幼い頃から見ていた有名なプロレスラーさんは「元気が一番、元気があれば何でもできる」という言葉をよく口にされました。私はその言葉に少し言葉を足して「元気があればだいたい何でもできる」と信じています。しかし、新学期はじめから一つのことができない結果になりました。

それは、1学期終業式の際に「2学期の始業式は皆さんと体育館で、そして元気な顔でお会いできるように願っています。」とお伝えしましたが、本日の始業式も残念ながら、感染防止対策のために、皆さんの顔を直接見ながら行うことができないことです。非常に残念です。島根県内のコロナ感染者数は高止まりの状態が続いており、発表によると海士町においても70名程度の方が自宅療養をされているとのことです。「先が見えない状況は続いています」が、2学期は始まります。学園祭等を皮切りに学校行事も多い2学期、3年生にとってはいよいよ進路決定に向けて具体的なアクションが始まる重要な学期です。自らの健康管理には細心の注意を払いつつ、今後の様々な活動が実行できるように、生徒の皆さん・教職員一丸となって、元気さを失わず頑張っていきましょう。

さて、先ほど私は皆さんに【元気ですか?】【私は元気です】【元気さを失わず】と伝えましたが、皆さんは元気という言葉をどのようなイメージで思い浮かべていましたか? 辞書で調べてみると大きく二つの意味が含まれています。一つは「体の調子がよいこと」もう一つは「活動のもとになる気力。また、それがあふれている感じであること」という説明が出てきます。また関連して【気力】という言葉も多く登場します。【気力】とは物事をなしとげようとする心の力。以上を踏まえると、元気とは【物事をやりとげる精神の力が溢れている状態】と【体の健康】がバランスよく両立している状態を指すようです。どちらか一方では元気ではないのですね。

なぜ、あらためてこのような話をしたのでしょうか?それは、皆さんに2学期のスタートに当たって「あなたの元気の源」を確認しておいてほしいからです。

今年度の隠岐島前高校のスローガンは「失敗を共に称え合う学校」です。これまで、様々な挑戦を大切にしてきた隠岐島前高校。しかし、よく考えてみると、挑戦があれば、必ず失敗があります。挑戦をした時、その結果は成功ばかりではありません。必ず失敗があります。今年度は、特にこの「失敗」という体験を、失敗のまま放って置かない。しっかりと振り返る。このことを1学期始業式で生徒の皆さん、教職員にもお願いをしました。ですが、よく考えてみると、元気でなければ、挑戦そのものが始まりませんよね。

先の見えない状況で2学期も様々な挑戦を続けていく皆さん、その前向きさは元気がなければわいてきません。その心身の元気さを維持するためにも皆さんの「元気の源」を確認しておいてはどうでしょうか。スイーツを食べること、恋愛、趣味など様々考えられますよね。人それぞれの元気の源は必ずあるはずです。もしかしたら誰かを励ましてあげることも元気スイッチかもしれませんね。発した言葉は必ず自分に返ってくるとも言いますから、励ますことが自らを元気づけることにもなりそうですね。ちなみに私は睡眠と趣味の車いじりの時間、あえて目の前の困難から目を背ける時間が元気の源かなと思っています。

さあ、長い2学期が始まります。「先が見えない状況」に変わりはありませんがローランドさんの言葉、米倉涼子さんの「決して失敗を恐れず」という姿勢、そして有名なプロレスラーさんの「元気があれば何でもできる」という前向きさを糧に、私はもう一つの元気の源として前向きに進みます。皆さんも「元気の源」を生かし、前向きに挑戦を続けてください。繰り返しますが、隠岐島前高校の今年度のスローガンは「失敗を共に称え合う」です。私は皆さんが力強く、今学期も挑戦を継続してくれることを強く望んでいます。

ちなみに有名なプロレスラーさんの言葉には続きがあります。この続きは学園祭が無事実施の際にお伝えできればいいなと考えています。興味のある人は調べてみてください。

以上

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