インタビュー特集2023年3月7日 (火)
令和4年度3ヵ年皆勤インタビュー
2月28日(火)、表彰式にて、3年生で東京出身の岩永真詩さん、西ノ島町出身の山下碧葉さんが3ヵ年皆勤で表彰されました。
今回は、見事3ヵ年皆勤を受賞したお2人のインタビューを掲載します。インタビュアーは、コーディネーターの宮野です。
●3ヵ年皆勤を受賞して
(宮野)お二人とも受賞おめでとうございます。まずは、率直な感想をお教えてもらえますか?
(岩永)とても嬉しいです。3年皆勤を目指して頑張ってきたので素直に嬉しいです。
(山下)2人しかいないから貴重な逸材になれて嬉しいです。
●3ヵ年皆勤は狙っていたのですか?
(宮野)真詩はどう?
(岩永)狙っていました。元々小さい時から病気がちで、保育園や小学生の低学年も休みがちだったのですが、バレエを習い出してからだんだん休まなくなりました。中学校の時は、「休まなくてもいけるんだ」と思って、皆勤を目指したのですが、中学1年生の時は、遠足の集合場所に電車を乗り間違えて遅刻、中学2年生の時は、冬休みに風邪をひいて宿題が終わらずに休んでしまいました。だから高校3年間は皆勤を取ろうと思って入りました。ちなみに、寮の点呼も1回も休んでいません。
(宮野)碧葉は?
(山下)狙っていました。オープンキャンパスもいこうと思っていたが、それをやめたこともありました。お母さんも高校生の時に、皆勤賞をとっていて、それが唯一誇れると言っていて、そんなにすごいことなのかな?と思いつつ、私自身も意識していたかもしれません。小中学校も皆勤をたくさんとりました。図書カードももらえますし(笑)あと、お姉ちゃんも狙っていたけど、皆勤がとれなかったので、「私がいくしかない」という気持ちもありました(笑)
●皆勤賞をとるための工夫
(宮野)ちなみに、皆勤賞を取るにあたって、何か工夫したことがありました?
(岩永)1つは、信念を持ち続けたことです。「休みたくない」という気持ちを持ち続けていました。もう1つは、体力も大事だと思います。小3からバレエ、ボーイスカウト、陸上など、をやって、体力がついていたと思います。
(山下)普段意識していることは、ご飯を食べる前に手を洗うことと、体育の後に手を洗うことですかね。高校に入ってからはずっとやっています。
(宮野)碧葉は、西ノ島からの通学だったよね?大変でしたか?
(山下)他の人に比べると朝は早いし、坂も大変だし、冬は寒いし、大変だったけど、滅多にできることじゃないので、嫌ではなかったですよ。
(宮野)すごいなぁ。僕なら辛いな(笑)
●とはいえ、行きたくない日もあったのでは?
(宮野)行きたくない日はあった?そんな時はどうしていたの?
(岩永)学校大好きなんですよ。学校っていろんな人に会えるし、学べるし、小さい頃から学校が大好きなんです。授業が大変なことはあるけど、学校に行きたくないと思ったことはないんです。
(宮野)へえ、それはすごいね。碧葉は?
(山下)あまり思い浮かばないですね。学校が好きなので。家にいたら暇だし、友達がいるから楽しいです。授業って、一時間ごとの体感が短い感じもしました。あと、部活があったから。引退した時には、行きたいくない時もあったと思いますが、気合いです(笑)あと、体調が辛い時はあったけど、山下家では健康を大事にしていたので、頑張っていくようにしていました。
●コロナとの付き合い方
(宮野)二人の高校生活は、コロナとの付き合いでもあったと思いますが、そのあたりはどうでしたか?
(岩永)コロナがあったからこそ、できない行事とか、普段の島前高校生と違う3年間だったと思ういますけど、自分たちなりに工夫したし団結力ができたと思います。プロジェクト活動では、ウーバーイーツみたいなことをしてみたり、体育祭でもできるだけ楽しめるような活動を提案してみたりしました。3年の女子寮生だと、お別れ会をしたり、クリスマス会をしたり、忘年会をしたり、みんなで集まってやることが多かったです。色々あったけど、最後は1つになっていたような気がします。
(山下)体育祭でフォークダンスをずっとしたかったけど、それができなくてとても残念でした。また、部活ができない時期は、練習や遠征に行けなくて残念でした。親は、部活の応援に来れなかったのが、残念だったと思います。
●後輩たちへのメッセージ
(宮野)後輩たちへのメッセージはありますか?
(岩永)皆勤賞は、大きいことではないですが、なんでもいいけど「続けたい」と思って続けることは、それが大きな喜びになると思います。みんなそれぞれ頑張っていることがあると思うので、その中で目標を持って、続けることが大切です。島前に来られることは、家族や友達や先生がいるからこその生活で、だからこそ、そういう人たちのおかげで毎日が送れていると思って過ごすことが大事だと思います。ずっととりたいと思って過ごしてきて、最後も登校日に帰ってきました。
(山下)自分はこだわってきた方でしたが、皆勤にこだわる必要はないと思います。1回でも休んでしまうと、目標が達成されないので。でも、3ヵ年皆勤は簡単に取れるものではないから、狙ってみるのもありっちゃありかと思います。一度、ライブに行きたい時に、休めば?と言われた時があったのですが、私は、自分がこだわりたいと思ったからこだわりました。
●3ヵ年皆勤をして良かったこと
(宮野)3ヵ年皆勤をして良かったことはありますか?
(岩永)1日も休まずに学校に行けたということは、「島前高校3年間を無駄にしなかった」と言えると思います。大学も皆勤目指して頑張ります!
(山下)図書カードがもらえることです!休まないだけで、図書カードがもらえるなんてラッキー(笑)
●改めて、3ヵ年皆勤をとって
(宮野)改めて、3ヵ年皆勤をとった感想を教えてください。
(山下)かっこいいと思います。部活で休む時はあったけど、学校に来続けているのはかっこいい。皆勤は、目立たないし、誰でもできることだと思います。プロジェクトなどは、発想力やコミュニケーション能力がいるけど、学校に来続けることは、社会に出ても求められることだと思います。できることをやり続けることは誇れることだと思います。
●これからの島前高校への願い
(宮野)お二人は卒業しますが、これからの島前高校への願いを聞かせてください。
(岩永)島前高校は、いろんな人が集まります。生徒も先生も。価値観の違いによるぶつかり合いや大変さはありますが、お互いの良さは必ずあって、それを理解し合う。みんなでその良さを上げていくことが大事です。自分は、誰かのいいところを見つけるのが得意だと思っていますが、価値観の違いを認め合うことはできても、そこからどう伸ばしていくか、取り入れていくかができていくと、もっと視野が広がっていくと思います。また、挑戦する気持ちは忘れないでほしいです。高校3年間って思ったより短い。次の2年生に特に言いたいです。1年生は島前高校に慣れる時期だけど、受験もない2年生の時には、やりたいと思ったことはとにかくやった方がいいです。そこの量や質が高校3年間の充実に関わってくると思います。1~3年生全体で挑戦していってほしい。私は、色々やってみた3年間でした。やってみたからこそ、成長できている自分がいる。その時は大変かもしれないけど、振り返ると、それがあってよかったと思います。
(山下)島内生がもっと島外生に引っ張られるようになるといいと思っています。島外生はモチベーション高く入学して来ますが、島内生はなんとなく入学してくる人が多いと思います。島外生がいろいろな価値観やモチベーションを持ってくることが価値だから、その価値をもっと活かしていくといいと思います。ずっと一緒にいると考え方とかに影響されます。これからも切磋琢磨し合ってほしいです。