教員・コーディネーター

市川力さんを講師に教員研修を実施しました

16日(木)に、「探究する力」の著者である市川力さんを講師に、「探究とは何か?」を教員で(教員研修として)探究しました。

市川さんには、今年度、本校が採択された文部科学省「地域との協働による高等学校教育改革推進事業(グローカル型)」の運営指導委員として、本校の探究活動におけるアドバイザーとしての役割も務めていただいています。

前日、そして当日の授業(夢探究、地域生活学)で高校1年生とともに『Feel ℃ Walk』(市川さん流のフィールドワーク)をしてくださった市川さん。授業内外のジェネレーターとしてのあり方は本当に学ぶことが多く、授業はもちろんのこと教員研修も大いに盛り上がりました。

研修開始とともに出された問いは、「探究とは何か?」「地域課題解決型学習の真髄とは?」「伴走することとは?」の3つ。とくに準備もなく、市川さんの研修が始まります。何より、そのお題を市川さん自身が一番楽しんでいるようにみえます。(その後の懇親会ではジェネレーターとしてとても大切にしている姿勢であることがわかりました)

研修には学習センタースタッフも参加

市川さんから教員に投げかけられた問いは、「探究」と「探求」の違いとは?
改めてお互いの意見を聴いてみると、ある教員は「探求は少し主体性に欠けているように感じる」と表現し、ある教員は「探究は対象が定まっていないように感じる」と表現します。こうして言葉にしてみるとそれぞれの認識が少しずつズレていることがわかります。こうした細かいところのすり合わせが重要なのだと改めて認識させられました。

印象的だったのは、市川さんは「探をexplore、究をinquiryと分けて捉えている」というお話しで、「探」が重要な場面もあれば、「究」が必要なタイミングもあり、生徒たちのその往来を勇気づけたり、サポートするのが「伴走」ではないかとのことでした。

教員研修であったにも関わらず、インタラクティブなやり取りが多く、我々教員も市川さんに乗せられてどんどん発言をさせていただきました。市川さんのこうした姿勢やあり方からも学ぶことがとても多く、大変有意義な時間となりました。

市川さん、ありがとうございました!
(1年生の授業の様子はまた後日レポートします)

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